ミズノは9月6日、建設業や物流業等の作業現場労働者向けに、作業中もずれにくいフィット感を追求した「産業用ヘルメットFT01(エフティーゼロワン)」(※1)を、法人向けおよびミズノワーク品を取り扱う全国の作業用品専門店やホームセンター、ミズノ公式オンライン等で9月20日に発売しすると発表した。ミズノが産業用ヘルメットを発売するのは初となる。

※1:保護帽検定合格品

●「産業用ヘルメットFT01」
https://jpn.mizuno.com/working/products/helmet?pid=diwbwb_topproduct

例えば、物流業では2023年10月から労働安全衛生規則が改正され、最大積載量2トン以上5トン未満のトラックにも、条件付きで荷役作業時にヘルメット着用が義務付けられる等、業務中の労働者の安全を守る対策が強化されているが、独自のアンケート調査(※2)によると、現在使用している産業用ヘルメットに関して、約8割の人が不満を抱えており、最も多い不満はヘルメット内の蒸れ、2番目には作業中のずれという結果となった。

※2:ミズノ調べ、対象20~50代男性【n=550】

今回ミズノが発売する「産業用ヘルメットFT01」は、作業中の快適性だけでなく、安全性にも影響する着用時のフィット感に特化した商品。作業中にヘルメットがずれるという不快感を軽減することで、必要以上の着脱の回数を減らし、安心して業務に集中できる等、労働環境の改善が期待できる。「産業用ヘルメットFT01」の販売目標は2万個(発売から1年間)。

●「産業用ヘルメットFT01」の特長

①作業中もずれにくい独自の後頭部フィッティング構造「Mizuno-Fitmet」
「産業用ヘルメットFT01」は、後頭部にゴムバンドを使用した独自のフィッティング構造である「Mizuno-Fitmet(ミズノフィットメット)」(※3)を採用している。産業用ヘルメットは、爪車の形状をしたヘッドバンドを、かみ合うように差し込んで、頭とヘルメットを締め付けて固定するタイプが一般的だが、作業中の頭の動きで頭囲が変化するため、頭に圧迫感を感じやすく、また、一度ずれるとフィット感が低下する。

一方、「産業用ヘルメットFT01」は「Mizuno-Fitmet」構造により、頭の動きで頭囲が変化しても、頭の形に合わせて後頭部のゴムバンドが寄り添うため、頭に圧迫感を感じにくく、作業中多少ずれたとしても、頭にフィットし続けることができる。

※3:特許出願(特願2023-185784)

後頭部にゴムバンドを使用した独自のフィッティング構造「Mizuno-Fitmet」

②ヘルメット内の空間が熱のこもりを抑制
「産業用ヘルメットFT01」は、ヘルメットとライナーの間に空間を作ることで、ヘルメット前方から入ってきた風が、頭頂部を通って後方に排出されるため、作業中の暑さや蒸れを軽減します。また、ヘルメット内部の、耐衝撃性を向上させるパーツのライナーには、樹脂製の素材を採用しています。

ヘルメット内の空気の流れ

③プラスチック内装で本体の水洗いが可能
「産業用ヘルメットFT01」は、プラスチック内装のため本体を水洗いすることができます。また、付属の額当ても吸汗速乾素材の生地を採用し、取り外しが可能なためヘルメット本体を清潔に保つことができます。

本体は水洗い可能で、額当て生地も取り外しできる

産業用ヘルメットは厚労省が定める下記3区分に対応した検定試験に合格したもの。使用区分は製品により異なる。
・飛来・落下物用:物体の飛来・落下による危険を防止、または軽減するためのもの
・墜落時保護用:墜落による危険を防止、または軽減するためのもの(構築物や電柱等の高所からの墜落による危険までは防止できない)
・電気用:使用電圧7,000V以下の頭部感電による危険を防止するためのもの