AGV(無人搬送車)の開発から導入までを一貫して手がける四恩システム㈱は10月7日、松本工業㈱の日乃出工場(群馬県伊勢崎市)へリフトアップ型AGV「RHINO」3台および、自動倉庫制御システムを納入したと発表した。AGVと自動倉庫の連携により、保管から搬送まで統括した自動化を実現した。

パレット搬送するリフトアップ型AGV「RHINO」
AGVと自動倉庫の連携により保管から搬送まで統括した自動化

●導入したソリューションの概要
<導入の背景・課題>

松本工業ではスマートファクトリー化の一環として、「ジャストインタイム」をキーワードとした運搬工程の課題解決と効率化に着目し、今回のAGV導入に踏み切った。導入前はラインサイドに1日分の在庫を置いて作業していたため、以下のような課題が生じていた。

・作業スペースの圧迫:作業エリア内に大量の在庫が常駐
・非効率な作業フロー:物が多いことにより管理の無駄や手間が発生

<導入内容>
四恩システムではこれらの課題を解決するため、次のAGVと自動倉庫制御システムを組み合わせた部材供給ラインを構築した。

◎リフトアップ型AGV「RHINO」
計3台導入。最大500kgまで積載可能で、部材を載せたパレットを目的地まで自動搬送する。

◎自動倉庫制御システム「StockerNavigator」
自動倉庫(西部電機㈱製)の入出庫・在庫情報を管理・制御する。

リフトアップ型AGV「RHINO」と自動倉庫制御システムを組み合わせた部材供給ラインを構築

●今回の取り組みのポイント
四恩システムでは今回、AGV単一としての自動化に留まらず、自動倉庫と連動して、「保管」から「搬送」までを一元管理するマテハンソリューションを提供している。松本工業の生産管理システムの指示をもとに、AGVと自動倉庫を同時に制御。従来の課題だったラインサイドの在庫を必要最小限に抑え、必要な時に必要な量だけを運搬・供給できる「ジャストインタイム」の仕組みを構築した。

システム構成イメージ

●導入後の効果
松本工業の担当者からは、「作業場に必要以上に物を置かなくてよくなりました。またそれによって作業者の気遣い(余計な確認や判断をする手間)が減り、ミスの削減、ひいては品質の向上に繋がっていると実感しています。工場の生産量としては2年前と比較しておよそ3倍に増加していますが、自動化により人員を大幅に増やすことなく、効率的な生産体制を確立できたと感じています」と、導入効果を実感する声をもらった。

●担当者へのインタビューの詳細
https://4on.jp/agv/case_matsumoto-kk/