トラスコ中山㈱は8月4日、㈱IHIのグループ会社である㈱IHI物流産業システムおよびフランスExotec SASの日本法人であるExotec Nihon㈱と共に、5月に稼働を開始した自社最大の新物流センター「プラネット愛知」に導入した3次元高速ピッキングシステム「Skypod」が今回、本格運用を開始したと発表した。

トラスコ中山は、プロツール(工場用副資材)の卸売企業として「即納こそ最大のサービス」を掲げて、在庫と物流を競争力の源泉として日本のモノづくりを支えている。「プラネット愛知」は、同社29か所目の物流センターで、延床面積は約8万9,162㎡と東京ドーム約2個分の規模を有し、同社最大の物流拠点として整備された。同センターは、製造業が集積する中部エリアへの供給力を高めるほか、高い出荷能力を活かして全国へ商品を即納する出荷拠点としての役割を担っている。さらに、将来的には在庫アイテム数を現在の63万アイテムから100万アイテム以上へと拡大し、顧客に必要な商品を必要な時に届けられる物流体制の強化を図る。

Skypodは、Exotecが開発した倉庫自動化ソリューションで、ロボットがラック内を自在に昇降して商品を取り出し、対象アイテムを作業者の手元まで搬送する「Goods to Person(GTP※)」方式を採用した3次元高速ピッキングシステム。「プラネット愛知」では、工具・消耗品・安全用品等、多品種にわたるプロツールのピッキングに活用される。

従来、作業者が倉庫内を移動しながら行っていたピッキング作業に対して、Skypodの導入により商品を作業者のもとへ搬送することで、歩行負担や商品探索時間を大幅に削減する。これにより、多品種・高頻度出荷が求められる工場用副資材物流において、ピッキング作業の効率化と精度向上を実現し、トラスコ中山が強みとする即納体制のさらなる強化に貢献する。

トラスコ中山は、同システムの導入により、物流センターにおける作業生産性の向上、作業品質の安定化および省人化を推進し、今後の事業拡大と在庫アイテム拡大に対応可能な物流基盤の更なる強化を目指す。

Skypod全景
ピッキング作業の様子

トラスコ中山は、「人や社会のお役に立ててこそ事業であり、企業である」という志のもと、日本のモノづくりの役に立ち続ける企業を目指している。その実現に向け、「ありたい姿(能力目標)」の1つとして、「2030年までに在庫100万アイテム以上を保有できる企業になりたい」を掲げ、必要な商品を必要な時に配送できる物流体制の強化を進めている。2026年5月18日に稼働した物流センター「プラネット愛知」は、100万アイテム以上の在庫保有と年間出荷金額約1,000億円に対応可能な物流センターとして設計している。

同社では、取扱商品の増加やEC・デジタル受注の拡大に伴い、多種多様なプロツールのオーダに対する対応力強化が求められている。物流業界全体の人手不足や将来的な労働力確保も重要な課題となっている中で、倉庫内作業の省人化・省力化と生産性向上を目的としてSkypodを導入した。Skypodは商品を作業者のもとへ自動搬送することで歩行や探索作業を削減し、ピッキング効率の向上と高密度保管によるスペースの有効活用を実現できる。さらにコンベヤやクレーン等の固定設備が不要なため、将来の物量増加に応じて増設ができる柔軟性も導入の決め手になったとしている。

●導入概要
施設名:トラスコ中山㈱ プラネット愛知
所在地:愛知県北名古屋市沖村白弓1-1
「Skypod」構成:
・BIN数:31,975BIN
・ロボット台数:37台
・ステーション数:4台
・主な用途:工具・消耗品・保管用品・安全用品等のプロツール/工場用副資材のピッキング