伊藤忠テクノソリューションズ㈱(CTC)とROBO-HI㈱は8月4日、重工、造船、鉄鋼、建設機械等の大型製造現場を対象に、超重量物向け無人搬送車を活用した搬送業務の自動化・省人化に向けた協業を開始すると発表した。
両社は、ROBO-HIが提供する50~200トン級の超重量物向け無人搬送車と、複数のロボットを一元管理する「ROBO-HI OS(ロボハイ オーエス)」を活用し、工場内搬送の効率化に向けた搬送経路や作業動線の策定や工場レイアウトの最適化、既存システムや工場設備との連携を支援する。ROBO-HIが培ってきた自動運転車両やロボットの技術と、CTCのシステム構築やクラウド活用の知見を組み合わせて、製造現場における省人化と生産性の向上に貢献する。
製造業では、人手不足への対応や生産性の向上に向けて、ロボットや無人搬送車を活用した自動化・省人化が進んでいる。一方、重工、造船、鉄鋼等の大型製造現場では、数十トンを超える製品や部品を扱うため、一般的な無人搬送車の導入が難しく、多くの搬送作業を人手に依存している。また、搬送物の到着に合わせた作業者の待機や、到着後の次工程開始の遅延等、搬送と作業の連携不足による待ち時間の発生も課題となっている。
今回の協業では、顧客の工場への無人搬送車の導入にあたり、業務や工場環境を踏まえて搬送上の課題を整理し、搬送経路や作業動線の設計、工場レイアウトの最適化を支援する。また、搬送から次工程までを円滑につなぐために必要なシステム構成や既存システムとの連携方法を提案し、搬送物の滞留や作業者の待ち時間の削減につなげる。
CTCは、製造業の顧客との接点や、システム構築、クラウド活用等で培った知見を生かし、業務や設備、既存システムに関する要件を整理する。また、無人搬送車と生産管理システム、工場設備との連携に必要なシステム構築を提案する。
ROBO-HIは、20年以上にわたる自動運転車両やロボットの開発・運用で培った知見を生かし、超重量物向け無人搬送車と、複数の無人搬送車やロボットの位置、稼働状況等を一元管理する「ROBO-HI OS」を提供する。また、搬送対象や工場環境に応じた車両の選定、搬送経路や作業動線の設計等を技術面から支援する。
今後両社は、重工、造船、鉄鋼、建設機械等の分野ですでに進行している複数の導入検討案件について、検証と実装を進める。また、各案件で得られた知見を生かしてロボットソリューションのラインアップや運用・保守体制を拡充し、幅広い製造現場への導入を推進する。
●超重量物向け無人搬送車と工場内での搬送イメージ


