㈱コマースロボティクスは6月3日、ハングリード㈱が提供する受注・在庫管理システム「BOSS」とのシステム連携を開始したと発表した。
今回の連携により、複数のECモールに出店するショップ運営者は、在庫更新のリアルタイム性を高め、売り越しリスクの軽減と業務効率の大幅な向上を実現することが可能になる。

●連携の背景と目的
現在、日本のEC市場はオムニチャネル化が加速し、事業者は楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングといった主要モールに加えて、自社サイトやSNS販売等、多岐にわたる販路への展開を余儀なくされているが、販路が増えるほど「在庫の分散」と「受注処理の煩雑化」という課題が深刻化している。
特に、出荷業務の自動化や物流アウトソーシング(RSL連携等)に強みを持つ「BOSS」を利用するユーザーからは、フロントエンドである多店舗間の商品登録や在庫同期のスピードをさらに向上させたいとの要望を受けていた。一方、直感的な操作性と多機能な一括編集に定評のある「Airlogi」は、より高度な受注フローや物流連携を求めるユーザーへの解決策を模索していた。
そのような背景から、両システムが強みを補完し合い、シームレスなデータ連携を実現することで、「在庫の不一致による売り越しリスクのゼロ化」「バックヤード業務の完全自動化」を目指し、今回の連携に至った。
EC事業者が事務作業に追われる時間を削減し、本来注力すべき「売上アップのための施策」にリソースを集中できる環境を構築する。
●今回の連携によるメリット
①在庫同期の完全自動化
「BOSS」で取り込んだ受注情報を「Airlogi」へ即座に反映し、他モールへの在庫数更新を実施。顧客を落胆させる「在庫切れによるキャンセル」を未然に防ぎ、店舗の評価(レビュー)維持にも貢献する。
②売り越し(欠品)リスクの回避
タイムラグをなくし、深夜やセール時の急激な注文増にも対応。
③物流拠点とのシームレスな連携
「BOSS」が得意とする物流倉庫(RSL等)との連携を維持したまま、フロント側の多店舗管理を「Airlogi」で効率化。
④人的ミスを排除し、少数精鋭での店舗運営が可能に
今回の連携により、情報の流動がシステム化されるため、ヒューマンエラーを物理的に排除する。これにより、これまで在庫管理や受注処理に割いていた人員を、マーケティング、商品開発、カスタマーサポートといった「利益を生むクリエイティブな業務」へ再配置することが可能になる。
●今後の展望
今後は、より精度の高い在庫予測機能の共有や、特定のイベント(楽天スーパーSALE等)における負荷軽減対策等、両社の強みを融合させた機能改善を継続していくとしている。

