ものづくり商社のリーディングカンパニーである㈱山善は10月3日、製造現場のデジタル化を推進する複合型SaaSプラットフォーム「ゲンバト」にてAI技術を活用した新サービス「図面管理+AI」を2025年9月26日より提供開始したと発表した。同サービスは、図面の自動登録や類似検索を可能にし、中小製造業の業務効率化を強力にサポートする。

製造現場では、「必要な図面が見つからない」「登録作業が煩雑」といった課題が日常的に発生している。特に中小企業では、限られた人的リソースがそれらの課題をさらに深刻化させ、生産性や設計スピードに影響を及ぼすケースが少なくない。そうした現場の声を受け、山善は「図面管理+AI」を開発。ものづくり企業の現場に寄り添い、業務効率化と生産性向上を実現するためのソリューションを提供する。

「図面管理+AI」は、以下の3つの主要機能を備えている。まず、AI図面自動登録機能では、図面番号や日付などの基本情報をAIが自動抽出し、登録作業を大幅に効率化する。次に、AI一括登録機能では、複数の図面をZIPファイルでまとめて登録でき、既存の図面資産も効率的に管理できる。さらに、AI類似図面検索機能では、過去に作成した図面を形状や寸法に基づいて瞬時に検索可能。さらに、自然言語で「丸い部品の図面」といった曖昧な指示でも検索が可能。それらの機能により、従来は担当者の経験や勘に頼っていた図面検索や活用が、誰でも直感的に操作できる仕組みへと進化。特に、見積もり作業や設計標準化の場面で大きな効果を発揮する。

「図面管理+AI」は、gif、jpeg、jpg、png、pdf、tiffといった多様なファイル形式に対応しており、既存の業務フローにスムーズに組み込むことが可能。料金は、基本サービス「図面管理」が月額1万円(税別)から、「+AI」オプションが月額9,800円(税別)で提供され、契約後すぐに利用を開始できる手軽さも特長。

「ゲンバト」は、「製造現場にちょうどいいデジタルを」をコンセプトに、図面管理、不良記録、QC文書管理、設備管理、日報管理等、製造現場の多様なニーズに応えるサービスを月額1万円から提供している。今回のAI機能追加により、同プラットフォームの利便性はさらに向上。ものづくり企業のデジタル化を力強く後押しする基盤として、より多くの企業が活用できることを目指している。

●「図面管理+AI」機能詳細
①AI図面自動登録機能
・自動文字認識: 図面の文字情報を自動で読み取り
・自動登録: 図面番号や日付などの重要情報を自動で登録
・高精度分析: 図面の形状、寸法、内容まで詳細に分析
②AI一括登録機能
・作業時間短縮: ZIPファイルで複数図面を一度に登録
・バッチ処理:自動処理で効率的な運用
・既存図面対応: 過去の登録済み図面も自動で特徴分析
③AI類似図面検索機能
・過去図面の活用: 似た図面を瞬時に検索・発見
・自然言語検索: 「丸い部品の図面」等、言葉で検索が可能
・直感的操作: 専門知識不要で誰でも簡単に図面を発見

●複合型SaaSプラットフォーム「ゲンバト」
https://genbato.jp/