㈱YE DIGITAL(YEデジタル)は6月18日、物流倉庫の自動化と作業効率の向上を目指し、「MMLogiStation」の3つの新オプションをリリースした。
この新オプションにより、倉庫DXに“使いやすさ”をプラスする作業支援機能を強化し、持続可能な物流の実現に向けた一歩を踏み出すとしている。
●導入が進むGTPシステムとは
近年、自動化による在庫の正確性・保管効率・作業スピードの向上を目的に、GTP(Goods To Person)システムの導入が進んでいる。GTPシステムとは、作業者が商品を取りに行くのではなく、商品が作業者の手元に運ばれてくる仕組み。同システムにより、スペース効率が向上し、在庫管理の認識を改める必要が出てくるとしている。
●新オプション機能
①GTP系作業画面モジュール
GTPシステムが導入された現場では、工程によって設備メーカーごとに異なるピッキング指示画面が存在するため、作業者は複数の画面を使い分ける必要がある。今回、YEデジタルのWES側でピッキング指示画面を共通化することで、どの設備でも同じ画面で作業が可能となり、作業効率が向上する。
②棚卸計画作成機能
GTPシステムの導入により保管場所が細分化されているため、現場では順番に棚卸を行う必要がある。WES側で棚卸計画を立てることで、例えばオリコン単位で棚卸実施および実施結果の管理が可能となり、現場に適した計画が立てられるほか、在庫チェックも画面上で実施でき、準備や集計の手間を削減する。
③ダッシュボード機能
WES導入で生まれる業務データを生かし、工程ごとに設備稼働状況や作業の進捗を様々なグラフィカル表示することで、視覚的に把握が可能になる。これにより、現場での早期の気づきと改善を促進する。また、タイル式のダッシュボード機能で、ユーザごとにレイアウトを調整できるので、必要な情報を現場ごとに最適化して表示可能。
労働人口不足が進む一方で、物量が増える物流市場では「持続可能な物流」を実現することが重要。 YEデジタルのWES「MMLogiStation」は、様々なシステムや機器と連携し、倉庫自動化やデータ管理を後押しする。1つの作業を自動化しても、倉庫の全体最適には繋がらない。機器同士の連携と共に、人による周辺作業も変革し、倉庫全体での生産性向上に寄与する。