㈱をくだ屋技研は3月22日、環境に配慮した新しい運搬機器「パステルシリーズ」の第1弾として、「環境配慮キャッチパレットトラック」を発売すると発表した。同製品は、従来の作動油に代わり、海洋汚染の低減とCO2削減に寄与する「水系制御液」を採用し、持続可能な物流機器として開発された。

「環境配慮キャッチパレットトラック」

●環境負荷を大幅に低減する「水系制御液」を採用
「水系制御液」は従来のオイルとは異なり、約70%が水で構成されており、環境負荷を大幅に低減する。万が一、液漏れが発生した場合でも海洋汚染を最小限に抑え、環境保護に貢献する。また、オイルに比べて製造および使用時のCO2排出量が少なく、カーボンニュートラルの推進にも寄与する。

さらに、「水系制御液」は不燃性であり、人や動物に対する安全性が高いことが確認されている。衛生的で清潔な特性を持ち、廃棄も容易であるため、作業現場の安全性向上にも貢献する。また、極低温環境下でも安定した性能を発揮し、幅広い使用条件に対応可能。

●発売日を「世界水の日」に設定
同製品の発売日は、国連が定める「世界水の日」(3月22日)に設定した。「世界水の日」は、安全な水と衛生環境へのアクセスの重要性を世界的に認識し、水資源の保護や持続可能な利用を促進するために制定された日。同社は、同製品を通じて水資源の重要性を再認識し、環境負荷の低減に貢献することを目指す。

●持続可能な未来の実現に向けて
「環境配慮キャッチパレットトラック」は、従来の作動油や生分解性作動油と比較して、SDGs(持続可能な開発目標)の達成やカーボンニュートラルの推進に大きく貢献する。

また、作業効率の向上、維持管理コストの削減、火災リスクの低減、毒性のない安全性等、多くの利点を備えており、経済的かつ安全な運用が可能。今後は、「水系制御液」を搭載した製品ラインナップをさらに拡充し、環境負荷低減を追求していく。SDGsおよびカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させ、持続可能な未来の実現に貢献していく。