㈱Shippioは3月5日、㈱ダイフクが、Shippioの提供する荷主企業向け貿易業務管理SaaS「Any Cargo」を導入したと発表した。今回の発表に伴い、Shippioは自社サイトに導入事例インタビュー記事を公開した。

ダイフクは1937年の創業以来、モノを動かす“マテリアルハンドリング”の世界トップメーカーとして、半導体生産・自動車生産をはじめとする様々な分野で、保管、搬送、仕分け・ピッキング、情報システムなど多様な要素を組み合わせたソリューションを提供している。

今回Shippioの貿易業務SaaS「Any Cargo」を導入したオートモーティブ事業部は、主に自動車生産ライン向けのシステムを提供しており、貿易業務としては世界各地の顧客への設備やパーツの輸送、および海外生産拠点からの輸入を担当している。

ダイフクでは新型コロナ感染症の影響や昨今の世界情勢による物流遅延に関する問い合わせ増加に加え、メールによる属人的な情報共有により、業務担当者の負荷が非常に高い状態だった。その状況を改善し、業務担当者がより本質的な業務改善や新たな取り組みに注力し、物流部門を強化することを目指していた。そこで「Any Cargo」が貿易業務全体を包括的に管理できる点、社内外の関係者が個別に連絡を取らなくても最新状況を同時に把握できる点に魅力を感じ、導入に至ったとしている。

●導入の成果
「Any Cargo」導入後、案件ごとの情報が一元管理され、煩雑だったメールのやり取りが大幅に削減され、業務負担が軽減した。現地法人や他部署の利用も進み、問い合わせ件数も削減されたほか、多くのパートナー企業が活用するようになり、スケジュール調整もより円滑に進むようになり、情報の統一によって関係者間の認識のずれが解消され、業務精度も向上したとしている。

●ダイフク貿易DX推進者のコメント
「Any Cargoの導入により、煩雑だった海上輸送業務の可視化が実現し、サプライチェーン全体の最適化に向けたデータ活用基盤が構築でき、現地法人含め社内での利用が広まっています。貿易における一番のリスクは認識の不一致ですが、「Any Cargo」への情報集約により、業務工数のみならず心理的な負担も大幅に軽減しました。さらに、専門知識の多い業務における人材育成や組織体制変更においても、システム化により育成が標準化・短縮できるため、新担当者もすぐに業務に対応できるようになりました。今後はデータ活用をさらに進め、精度の高い貿易業務管理を目指し、物流DXの最前線で変革に挑んでいきたいと思っています」

●ダイフク「Any Cargo」導入インタビュー記事
https://service.shippio.io/case/daifuku