(一社)日本物流団体連合会(物流連)は3月3日、千代田区の全日通霞が関ビル会議室で、令和6年度 第2回経営効率化委員会(委員長:外山俊明氏 ANAホールディングス㈱ 顧問 兼 ㈱ANA Cargo 代表取締役会長)を開催した。

外山委員長

この「経営効率化委員会」は、物流業において経営上のリスクとなる問題について調査検討を行っており、労働生産性の向上、ダイバーシティ推進や危機管理等、テーマごとに適宜小委員会等を設置して調査を行うとともに、国の施策について情報提供等を行うため、設置しているもの。

第1部の講演会では、会員団体・企業等からオンラインを含めて約80名が参加し、講師の㈱T2 代表取締役CEOの森本成城氏より「Level 4自動運転トラックを活用した物流サービスの実現へ向けて ~完全無人運送サービス実現の見通し~」と題した講演が行われた。

講師の森本成城氏

講演では、各種幹線輸送サービスの実証実験の進捗状況や自動運転の技術的な課題、2027年10月のLevel 4(特定条件下での完全無人運転)移行へ向けたマイルストーン等について解説したほか、同社の事業ビジョンとして自動運転技術の活用により物流における社会課題の解決に向けて物流事業者や荷主企業等と“共に”日本の物流を支えていく、との強い信念やそれを社内全体に浸透させるためのマネジメント等についても詳しく説明した。

引き続き行われた第2部の委員会には27名が参加し、「令和6年度 下期活動報告」として
①障がい者活躍推進ワーキングチーム(ダイバーシティ推進)
②施設見学会
③「官民物流標準化懇談会」および「モーダルシフト推進・標準化分科会」への参画
の3点の活動状況について事務局より報告した。

経営効率化委員会風景

続いて「令和7年度 活動計画(案)」について、
①障がい者の活躍推進に関する調査検討(ダイバーシティ推進)
②「先進技術の活用」「物流デジタル化」等に関する検討、および施設見学会の実施
③「官民物流標準化懇談会」および分科会等への参画
の3点を実施していく案が事務局より示され、原案通り承認された。