フランスExotec SASの100%子会社であるExotec Nihon㈱は12月18日、Exotecの倉庫自動化ロボット「Skypod」による1日当たりのケース搬送回数が100万回に到達したと発表した。これは、同社が提供する信頼性の高い倉庫自動化ソリューションが、世界中のサプライチェーン効率化のため高いパフォーマンスを発揮していることを示している。

「Skypod」システムが全世界で1日あたり100万回以上のケース搬送と稼働率99%を達成

ケース搬送とは、ロボットがラック(保管棚)から商材の入ったケースを取り出し、指定されたワークステーションに搬送する一連のオペレーションを指す。ワークステーションでは1つのケース(1搬送)で最大4件の注文を処理可能であり、作業効率を大幅に向上させるほか、顧客のニーズに迅速に応えることが可能。

手作業によるピッキングが中心の従来の倉庫では、作業員が1日当たり150~300点の商材をピッキングするのが一般的だが、「Goods-to-person」(GTP)システムである「Skypod」システムを導入することで、作業員が倉庫内を歩き回って商材を探すことや、ピッキングする必要がなくなり、長距離歩行や重い荷物の持ち運びを回避できる。その結果、ピッキング作業効率が最大5倍に向上し、倉庫業務全体の生産性も飛躍的に改善する。

Exotecは設立後5年間で累計1億回のケース搬送を達成したが、現在では同じ成果をわずか3か月で達成する規模にまで急成長を遂げている。ここ数年でのExotecの急成長を示す主なビジネスハイライトは以下の通り。

①世界規模の事業拡大
事業の成長を支えるため、アトランタやミュンヘンでオフィスを拡張するほか、オーストリアや韓国といった新しい市場への進出を果たした。

②チームの拡充
従業員数は現在1,300名を超え、2025年にはさらなる倉庫自動化需要に対応するため、25%の増員を計画している。多様なチームによる革新と卓越性がExotecの競争力を支えている。

③導入拠点の増加
顧客拠点数は135以上に達し、日本を含むアジア太平洋地域・ヨーロッパ、北米において次々と新たな顧客に導入されている。

今回の100万回ケース搬送到達に際し、ExotecのCEO兼共同創業者ロマン・ムーラン氏は次のように述べている。
「1日あたり100万回のケース搬送という大きな節目を迎えたことは、私たちのシステムが日々の倉庫オペレーションを支え、お客様からの信頼を獲得していることを示しています。今後さらに導入拠点を拡大していく中で、この成果は私たちのシステムの信頼性の証となるでしょう」