ラピュタロボティクス㈱は12月17日、㈱ジェーイーエル(JEL)が2026年に広島県尾道市御調(みつぎ)町にある尾道工場で自在型自動倉庫「ラピュタASRS」の採用を決定したと発表した。

ラピュタASRS

ジェーイーエルは、社会インフラとして重要な役割を担う、持続可能な物流を実現するため、労働人口の減少による人員不足等への対策として、自動化ソリューションを活用した省人化・省力化への取り組みを思案していた。今回、工場内の生産ラインへ部品供給を行う様々な自動化ソリューションを検討の中、ラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタASRS」の既存倉庫、新規倉庫を問わず導入可能な点、半導体業界における業界変動に応じて、レイアウト変更も対応が可能となる柔軟性や、保管効率と同時に高い生産性も実現できる点を評価した。

●自在型自動倉庫「ラピュタASRS」商品詳細
https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-asrs/

●ジェーイーエルにおける自在型自動倉庫「ラピュタASRS」の導入のポイント
①労働人口の減少に伴い、将来を見据えた労働力確保への対策
地方圏における労働人口確保の難しさに先手を打ち、顧客への持続的な製品供給を実現させることが可能。

②高い生産性・保管効率の実現
ラピュタロボティクスの強みである、ロボット群制御技術を用いた多層階での最適制御による高い生産性と、独自設計の集中作業とミス防止機能を搭載した歩行レスのピッキングステーション等で効率的に作業に専念できるため、少人数で高い生産性を安定して創出。 ジェーイーエルの主力製品である、半導体ウェハー搬送ロボットの組み立てに必要な部品のほとんどをラピュタASRSからピッキングし、生産ラインへシームレスに移動が可能。また、同時にラピュタASRSによって倉庫のスペースを最大限に活用することができ、部品保管効率の最適化の向上が可能。

③業界の変動に合わせて、導入後も規模拡大や他拠点移設に対応できる柔軟性
業界特有の変動や物量に応じてレイアウトが変更可能。また、アンカーレス構造なため既存倉庫、新規倉庫を問わず導入できる点。

●ジェーイーエル 執行役員 管理本部長の金田恒幸氏のコメント
ラピュタロボティクスの製品にはピッキングアシストロボットのラピュタPA-AMRから興味を持っていました。ラピュタPA-AMRは、人や障害物が接近した時に停止したり、すれ違う際に減速したり等の安全設計をしっかりと実装しながらも、ロボットが自分でルートを考えて稼働する姿に将来性を感じていました。2023年の国際物流総合展で様々なソリューションを見ましたが、自動倉庫の中では当初、他社の製品に関心を持っていました。それでも柔軟性や保管効率、生産性に限界があるように感じていたのですが、ラピュタASRSを初めて見た時にこれらの懸念が払しょくされました。システム構築時の柔軟性は他社製品と比べて抜きん出ており、面積当たりの保管効率やスループット、そしてコスト面でも優位性を感じました。

また、製品だけでなくラピュタロボティクスの皆さんのプロフェッショナル集団としての姿勢にも、製品に対する自信や我々のような顧客と共により良いものにしていこうという気持ちが見え、非常に好感が持てました。当社もメーカーとして見習うところがあると思っています。これから導入に向けて本格的な仕様検討に入っていくのが楽しみです。