AutoStore System㈱は11月22日、倉庫内の自動保管ソリューションに特化したノルウェー発ロボティクステクノロジーのリーディングカンパニーであるAutoStoreと、㈱豊田自動織機グループで物流システムインテグレーターのBastian Solutionsが世界的スポーツブランドのPUMAと提携したことを明らかにした。11月20日、両社は米国アリゾナ州フェニックスにあるPUMAの新物流センターへAutoStoreシステムを導入し、戦略的協業を拡大すると発表した。
今回の新施設によってPUMAは1日の注文処理を10万件から20万件に増やし、小売サプライチェーン全体のスピード、効率、精度を高めることを目指す。PUMAとPUMA北米社長のBob Philion氏は、AutoStoreおよびBastian Solutions、アリゾナ州知事のKatie Hobbs氏と共に盛大にオープニングセレモニーを祝ったとしている。
AutoStoreのキューブ式自動倉庫管理システムは2015年以来、米国のインディアナ州とカリフォルニア州のPUMA物流倉庫に導入された自動フルフィルメント・ソリューション。Bastian Solutionsは計画段階から現場での運用までAutoStoreシステムに携わってきた。その結果、PUMAは注文処理を99%の精度に向上し、ピーク時の倉庫容量を10倍に拡大、さらに配送にかかる時間を、2週間から当日配送にまで短縮することができたとしている。
eコマースの売上高が2027年までに8兆ドルを超えると予測される中、効率的で迅速かつ正確な注文処理プロセスは必要不可欠。AutoStore の自動倉庫管理ソリューションは、最先端ロボットと優れたソフトウェアを備えたキューブ式のモジュール保管システムで、業務効率を最大化する。2015年以来、PUMAとAutoStoreはインテグレーターであるBastian Solutionsと協力して以下の点を実現している。
①5,000万点以上のアイテムを移動
②99%の精度で注文処理を高速化
③ピーク時でも1日あたり15万台以上、月間200万台以上を出荷
④倉庫の在庫可能容量を10倍に拡大 (10万平方フィート※に420万個を保管)
※10万平方フィート=9,290㎡
⑤急ぎの注文処理時間を数日から数時間に短縮
⑥エネルギーコストを最大85%削減
⑦在庫管理の精度を99%まで向上