㈱山善は9月27日、2024年2月にローンチした、ものづくり企業向け複合型SaaSプラットフォーム「ゲンバト」(https://genbato.jp/)の新サービス「日報管理」(https://genbato.jp/service/daily-report.html)を9月上旬より提供開始したと発表した。

「日報管理」は日報をデジタル化してデータ集計ができるので、設備稼働率や製品ごとの原価構成(素材単価・電気代・各種チャージ等)が可視化でき、原価低減の取り組みにも活用できるもの。「ゲンバト日報管理」は、日報をデジタル化し、簡単にデータ集計ができるサービス。原価を「見える化」し、原価低減への取り組みに活用したり、CO2排出量を「見える化」し、カーボンフットプリントへの対応が可能としている。

●主な特長
・普段の日報業務を「ゲンバト日報管理」のフォーマットに沿って入力するだけで、面倒
な集計作業を自動化。

・管理項目は自社で設定でき、PC、スマホ、タブレットからも日報の入力が可能。

・同プラットフォームのオリジナルサービス「ゲンバト設備管理」と連携することで日報
入力をさらに簡素化。

・10月には「ダッシュボード機能」をローンチ予定。集計した情報に基づき、設備稼働率や製品ごとの原価、そして原価構成(素材単価、電気代、各種チャージ等)がグラフで閲覧可能に。

製品Aの原価構成

多くの製造現場では、「日報」という形で製造現場の方々が作業内容や取り組んだ時間を記録しているが、その集計となると面倒な手計算やまとめ作業が必要で、時間がかかる。また、その活用においても「計算が煩雑かつ『どんぶり勘定』で、1つの製品に対して利益が出ているのか分からない」「そのような状態だと、素材単価が上がっていても、そのエビデンスがないので得意先との価格交渉(値上げ)ができない」といった課題がある。

そこで同社は、長年ものづくり企業をサポートしてきた知見・ノウハウを活かし、日報をデジタル化し、簡単にデータ集計ができる「ゲンバト日報管理」を開発。日報業務にかかる時間を軽減しつつ、そのデータを使って原価低減やカーボンフットプリントへの対応に活用できるサービスとした。

ゲンバトのオリジナルサービス(「図面管理」「不良記録」「設備管理」「日報管理」「エンムスビ」)は2024年12月末まで無料(※)で提供している。
※一部の機能・オプションは有料。

●「ゲンバト」について
「製造現場にちょうどいいデジタルを」をテーマにした、ものづくり企業向けの複合型SaaSプラットフォーム。「ゲンバト」が目指す「ちょうどいいデジタル」とは、「使いたいものだけ」「すぐに始められる」「安価で手軽な」サービス。ここにアクセスすれば、製造現場・経営にまつわる様々な課題を解決可能としている。同社が独自提供するオリジナルサービスと、提携業者と提携して提供するパートナーサービスを展開している。オリジナルサービスの大きな特長は「サービス同士の連携」「各サービスが月々1万円~2万円で始められるサブスクリプション(定期課金)サービス」の2点。5年目となる2028年度には、目標契約数7,000件、目標サービス利用額10億円を目指すとしている。