ロジスティード㈱と、損害保険ジャパン㈱およびSOMPOリスクマネジメント㈱は9月2日、ロジスティードグループが展開する安全運行管理ソリューション「SSCV-Safety」のAIドライブレコーダ(AIドラレコ)で検知したヒヤリハット(危険事象)を解析し、最適な安全運転教育コンテンツをピンポイント配信するサービスの提供を9月より開始すると発表した。
ロジスティード、損保ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは2023年4月に提携し、SSCV-Safety(※1)を活用した業務効率化やトラックドライバーが健康で安全に業務できる体制の構築、交通事故の防止に向けた様々な対策を輸送事業者へ提供している。
ドライバーが乗務後に受ける運行管理者による振り返り指導は、輸送事業者にとって安全運転を促進するために極めて重要な取り組みだが、人手不足等により効果的な教育が難しくなるという課題がある。そうした輸送業界に共通する課題に対応するため、新サービスの提供を開始する。
※1:ドライバーの運行前後および運行中の生体データと、ドライブレコーダや車両の挙動などから取得した運転データをAIで分析し、独自に開発した事故リスク予測アルゴリズムとテクノロジーを組み合わせて、ドライバー自身が気付くことのできない「疲労」や「ストレス」を可視化することで、漫然運転に起因する事故を未然に防ぐ安全運行管理ソリューション。
●SSCV-Safety特設サイト
https://www.logisteed.com/jp/sscv/safety/
●サービスの概要
今回提供する新サービスは、AIドラレコの解析データをもとに、SOMPOリスクマネジメントが安全教育対象者(ドライバー)に最適な教育コンテンツを配信するもの。SSCV-SafetyのAIドラレコが所定の基準を上回るヒヤリハットを検出すると、RPA(※2)が安全教育対象者のヒヤリハット情報をまとめた解析データを生成し、SOMPOリスクマネジメントへ自動送信する。SOMPOリスクマネジメントはその解析データの内容を踏まえ、交通事故防止の専門的なノウハウを生かして作成した教育コンテンツを安全教育対象者へ配信する。
※2:Robotic Process Automationの略。これまで人間が行ってきた典型的なパソコン操作をソフトウエアのロボットにより自動化するもの
●サービスの特徴
AIドラレコ動画解析の活用により、サービスには以下の特徴がある。
特徴①ドライバーが業務で実際に経験した8種類(※3)のヒヤリハットに合わせた効果的な教育コンテンツを配信
特徴②指導が必要となるリスクの高い運転をしたドライバーのみを対象にすることにより、管理者の教育指導の負担やサービス利用コスト(※4)を軽減
※3:①一時不停止 ②速度超過 ③車間距離不保持 ④衝撃 ⑤急制動 ⑥急ハンドル ⑦衝突警報 ⑧脇見
※4:教育コンテンツの利用実績に応じた料金体系
ロジスティード、損保ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは、最新のデジタル技術を活用したSSCV-Safetyをベースに、物流2024年問題や健康起因事故の増加等、輸送業界全体の課題解決に貢献するサービスを協創により展開していくとしている。