国際物流DXを推進している㈱Shippioは9月4日、同月より新たに国際物流事業者向けコミュニケーションプラットフォーム(PF)「Shippio Works(シッピオ ワークス)」の提供を開始すると発表した。
同社は従来、荷主企業向けに「デジタルフォワーディング」および「Any Cargo」の2つのサービスを展開しているが、今回提供を開始する「Shippio Works」は、国際物流事業者と荷主企業間でやり取りされる情報とその流れを一元化し、コミュニケーションを効率化するためのプラットフォーム。同社初の物流事業者向けサービスとなる。
●「Shippio Works」サービス詳細
https://service.shippio.io/lp/works
従来、国際物流業務に伴うコミュニケーションは、膨大かつ複雑な書類情報や進捗確認等の連絡があらゆる方向で発生し電話・メールなどでやり取りされる、壮大な「伝言ゲーム」が行われている状況にある。そこで「Shippio Works」は、必要な情報をクラウド上に集約し、簡素に共有できる機能を搭載。社内外の関係者(物流事業社内、荷主企業、外部パートナー)が同じ情報・状況をシームレスに把握できる環境を提供し、コミュニケーションコストの大幅な削減、業務上のミス、無駄を削減することで国際物流業務の効率化に貢献する。また、既存のShippioのサービス(デジタルフォワーディング、Any Cargo)と連携することも可能となり、よりシームレスに生産性の高いコミュニケーションが取れるようになるとしている。
パーソル総合研究所によると、物流業界の労働人口は2030年までに約21万人不足することが予想されているほか、国際物流領域は高度な専門性が求められ人材育成にも時間を要するため、属人化の解消、業務の標準化により労働生産性を向上することが急務となっている。一方、輸出入総額でみると、コロナ禍前後の4年間の比較で20%増加(財務省調査より)。さらにIT人材不足の状況も続いており、個社ごとのシステム投資で迅速に課題に対応することは難しい点が予測されている。
Shippioは多くの企業が汎用的に活用できるコミュニケーションプラットフォームとして「Shippio Works」を提供し、国際物流事業の関係者の業務負荷を軽減、属人化を解消することにより、業務の標準化とオペレーション品質の向上を実現する。
●「Shippio Works」で実現できる点
・「伝言ゲームの解消」:情報の一元化により、転記漏れや情報のブラックボックス化がなくなる。
・「不透明性の解消」:リアルタイムでの情報共有が可能となり、情報の透明性が飛躍的に向上する。
・「過度な確認作業の削減」:すべての情報が統合されているため、無駄な確認作業が不要になる。
●「Shippio Works」の主な機能
・シッピング案件の一覧管理
・カーゴステータス(本船動静)のトラッキング・自動更新
・社内外関連者とのチャット機能
・AI-OCRによる自動書類読み取り&アップロード(※2024年秋頃実装予定)
また、Shippioは国際物流業務の効率化へのAI活用にも挑んでいる。今秋搭載予定のAI-OCRは、記載内容の転記が必要な貿易書類を「Shippio Works」にアップロードするだけで、AIが高精度に貿易処理に必要な情報を抽出し記入する機能。書類の転記漏れや記入ミスを防ぎ、業務効率を飛躍的に向上させる。
●「Shippio Works」体験ブース&活用セミナーのご案内
①「国際物流総合展2024」のShippioブースで「Shippio Works」をご体験いただけます。
日程:2024年09月10日(火)~13日(金) 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト東展示棟 2ホール
Shippioブース小間番号:2-801
展示会公式サイト:https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/index.html
②WEBセミナー:壮大な伝言ゲームをゼロにする 「Shippio Works」の全貌
日程:2024年9月20日(金) 14:00~14:40
開催:Zoom配信
申込URL:https://service.shippio.io/seminar/20240920