Gaussy㈱は8月26日、同社が提供する倉庫ロボットサービス「Roboware」を通じて、㈱アダストリアの主要物流拠点「アダストリア常総DC」(茨城県常総市)において、AMR(自律走行搬送ロボット)による搬送作業の自動化を目的とした実証実験を2024年9月から開始すると発表した。
AMRはロボット自身が走行ルートや移動範囲を自律的に判断して貨物を搬送するほか、最新の画像認識技術により人や障害物を検知・回避することが可能なため、人との協働を安全に行うことができる。今回導入された中国ForwardX Robotics製AMR「Flex 600-L」は耐荷重600kgで、フォークリフトに代わり重量物の搬送作業を担うことが可能。
2016年に設立されたForwardX社は中国ロボットソリューションベンチャーで、約50件ものグローバル特許を有している。その主力商品であるAMRは物流、アパレル、食品、自動車、家電業界等、日系企業を含む大手グローバル企業を中心に500社以上で導入実績があり、アジアでは出荷シェア1位を誇るとしている。
アダストリアのグループ物流子会社である㈱アダストリア・ロジスティクスでは、事業拡大に備えて物流ネットワークの最適化を進めており、2022年にはEC物流センターを全面リニューアル、2023年には同社グループ最大級となるtoB物流拠点「アダストリア常総DC」を開設する等、効率的かつスタッフにとって働きやすい物流オペレーションを実現するために、自動化機器の導入を含めた先進的な取り組みを行っている。
今回導入されたAMRはフォークリフトの代替として位置づけられており、入庫~保管までの工程間搬送、ピック~仕分けエリアまでの工程間搬送で実証実験が行われる。同社グループでは中期経営計画のテーマに掲げる“グッドコミュニティ共創カンパニー”の実現に向けて、働く“人”が主役となり、安心・快適に働ける環境を目指しており、AMR導入が業務効率の改善だけではなく、作業負荷の軽減や人手不足解消、安全な労働環境作りにも寄与するものと期待されている。