㈱アイオイ・システム(AIOI)は6月5日、デジタルピッキング表示器の無線シリーズに新たな3つの機能を搭載し、2024年6月下旬からは横型タイプのNW2978N、7月下旬からは縦型タイプのNW2979Nを販売開始すると発表した。
デジタルピッキング表示器は、物流倉庫や工場でのピッキングや仕分けの際に使用する作業支援システム「デジタルピッキングシステム(DPS)」で活用する機器を指す。保管棚に表示器を設置してランプを点灯させ、光と音で作業者を誘導する。現場では多品種少量や短納期の要望が増えており、ピッキング作業は複雑になり、作業効率の低下やヒューマンエラーの発生が多くなっている。特に人材確保も難しい昨今においては、作業員の負担軽減と生産効率の向上が重要な課題とされている。そこでデジタルピッキング表示器を用いた作業指示により、指示書による作業に比べて単純化・標準化が可能となり、作業品質のばらつきを抑えることができる。また、無線表示器は配線不要で、設置場所も柔軟に対応できる。台車やカゴ車への取り付けやピッキングカートや搬送ロボットの間口への取り付けも可能で、現場に合わせた設置が可能で、省力化や省人化にも貢献できる。
●新機能の紹介
①NFC通信を活用し、スマートフォンで無線表示器の設定ができ、機器故障時でも設定情報を取得することが可能
②衝撃吸収カバー(標準装備)付で、落下等の衝撃にも安心
③ディスプレイの解像度がアップ。テキストや二次元コード等の情報をわかりやすく表示することが可能
●無線表示器の特長
・各機器に配線をする必要がないため、導入が簡単
・ピッキング・仕分けの作業工程を数値化し、DX化を推進
・フリーロケーション化でき、固定設備なしでシステム構築が可能
・5色のボタン搭載モデルのため、最大5人の同時作業が可能
・押下しやすい大型ボタンと数量LED表示で視認性が高い
・パッケージソフトによる運用が可能
・オリコンや六輪台車、カゴ車等にはオリジナル金具を使用し取付可能
・ピッキングカートや搬送ロボットの間口への設置が可能
・冷凍環境でも使用可能(電子ペーパーの書換は不可)
・満杯であることを上位に通知する箱満杯機能付き