ゼブラ・ テクノロジーズ・ジャパン㈱は2月7日、江部松商事㈱がゼブラの倉庫業務向けハンディターミナル「MC20 モバイルコンピュータ」を導入したと発表した。これにより、江部松商事は業務効率を改善し、出荷ミスを最小限に抑えることが可能になったとしている。

江部松商事は調理道具の開発・卸売販売を行う国内総合商社として、業務用から家庭用まで9万点以上の高品質な商品を取り扱っている。

導入された「MC20 モバイルコンピュータ」は、軽量で耐久性に優れたハンディターミナル。人間工学に基づいて設計されており、大型スクリーンとキーパッドを備え、簡単かつ快適に操作することが可能。Android 11を搭載しており最大限の稼働時間を提供し、将来のビジネスの成長を支える拡張性を備えているほか、慣れ親しんだAndroid OS端末のため、導入時間を短縮可能。スキャン精度にも優れているとしている。

MC20導入前、江部松商事では70名の現場スタッフが入庫処理、ピッキング、出荷検品、在庫管理のため、1日当たり計約1,400分(約23時間)かけて倉庫内の様々な場所を移動し、特定の場所に設置されたコンピューターにアクセスしていた。しかし、各スタッフが手元のハンディターミナルでリアルタイムな情報を確認できるようになり、その作業時間を削減することができたとしている。

江部松商事 システム部 課長代理の松井進氏は、「ゼブラのハンディターミナルを導入したことで、入庫処理、ピッキング、出荷検品、在庫管理の作業に費やす従業員の時間が1日当たり約23時間削減されました。また、優れたスキャン性能により、出荷ミスを最大30%削減できました。最終的な目標は、デジタル化によって現場スタッフがより効率的に業務を遂行し、より良い結果を出せるようにすることです」と述べた。

江部松商事は、ゼブラのPartnerConnectプログラムのリセラーである独立系ソフトウェアベンダ(ISV)の奏風システムズ㈱と連携し、ソリューションの実装と展開を行った。江部松商事が直面している課題を理解し、奏風システムズとゼブラが業務効率の向上を実現するソリューションを考案したとしている。

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン社長の古川正知氏は、「ゼブラが発表した最新の『未来の倉庫業務に関するグローバル調査』によると、アジア太平洋地域(APAC)の倉庫業界の企業幹部の7割が、ワークフローの自動化をすでに実施、または2024年までに実施することを予定しています。現場スタッフと自動化テクノロジーが協働することで、生産性と業務効率が高まり、利益と顧客満足度を上げることができます。適切なテクノロジーの活用は不可欠です」と述べた。