日本パレットレンタル㈱(JPR)と群馬大学は1月16日、両者が共同で発明した共同輸送マッチング技術に関して特許を取得したと発表した。

物流業界は人手不足が深刻化しており、より少ないトラックでより多くの荷物を運ぶことができる共同輸送の必要性がさらに高まっている。同特許技術は数学・数理科学分野の知見を活用し、多数の輸送ルートが登録されたデータベース(物流ビッグデータ)の中から協力効果が高い共同輸送の組み合わせを瞬時に列挙することを可能にするもの(※1)。

JPRが提供している共同輸送マッチングシステム「TranOpt(トランオプト)」は、同特許技術を使用し、共同輸送のパートナーを探したい荷主企業同士をマッチングして効率的な共同輸送を提案するサービス。すでに200社を超える企業が利用している(2023年12月時点)。

そこでJPRと群馬大学は、TranOptの製造・販売に関して、JPRが独占的に実施することを内容とする特許実施契約を締結済みである点を併せて発表した。

●特許概要
発明名称:輸送組み合わせ列挙システム、輸送組み合せ列挙方法及び輸送組み合わせ列挙プログラム
登録番号:特許第7373169号
登録日:2023年10月25日
出願番号:特願2021-171440
出願日:2021年10月20日
特許権者:国立大学法人群馬大学、日本パレットレンタル㈱
発明者:吉良知文(国立大学法人群馬大学)(※2)、寺島伸男(日本パレットレンタル㈱)、渡邉安彦(日本パレットレンタル㈱)

●共同輸送マッチングシステム「TranOpt(トランオプト)」のサービス詳細

※1:技術に関する詳細は、2021年10月21日の共同プレスリリース(参考1)参照。
https://www.jpr.co.jp/release/2021/release000729.html

※2:所属は発明時のもの。2023年10月1日付で群馬大学から九州大学に転出。現在、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 准教授(リエゾン戦略部門)