㈱椿本チエインとKDDI㈱は1月16日、「次世代型の物流倉庫自動化ソリューション」を提供する㈱Nexa Ware(ネクサウェア)を合弁で設立し、2024年4月1日(予定)から事業を開始すると発表した。

椿本チエインとKDDIは、物流倉庫内の効率化や最適化を実現するため、多様なメーカーや機器に対応したベンダーフリーな「次世代型の物流倉庫自動化ソリューション」の提供による物流倉庫のDX推進を狙いに、2022年11月に業務提携した。今回、両社の強みを生かし、迅速な事業展開とさらなる事業拡大を図るため、合弁会社を設立する。

Nexa Wareは、両社の技術力を結集し、自動化システムの構築から通信、ネットワーク、データに基づいたコンサルティング、運用保守までをワンストップで提供し、物流倉庫のDXを推進する。

Nexa Wareの"Nexa"は次世代、"Ware"は倉庫という思いを込め、新しいテクノロジーを活用して次世代の物流倉庫の実現を目指すとしている。

●Nexa Wareの事業内容
椿本チエインのベンダーフリーで最適な物流倉庫の自動化ソリューションを実現するエンジニアリング力とメンテナンスサービスに加え、KDDIが持つ、高品質なネットワーク・セキュリティサービスや定量的な業務の分析・可視化を実現するデータ分析サービス、運用保守をサポートするマネージドサービスを生かし、ベンダーフリーでデータドリブンな本ソリューションをワンストップで提供します。顧客への継続的なサポートを通じて、常に最適な物流倉庫の環境構築の実現を支援する。

Nexa Wareは、自動化ソリューションの標準化や顧客の国内外の複数物流拠点の共通運用を目指すほか、デジタルツイン(※)を活用したシミュレーションの実施等のデジタル化により、物流倉庫DXの推進とそれによる物流2024年問題等の社会課題解決に寄与する。

※現実世界と対をなす「ふたご(ツイン)」をデジタル空間上に構築する仕組み。デジタルツインによって、現実世界のリアルタイムなシミュレーションや監視が可能となり、業務を効率化が可能。

●会社概要
社名:㈱Nexa Ware
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役社長 北村隆之
事業内容:物流倉庫運営のための
①機器・自動化システムの開発、販売およびコンサルティング
②情報システムの開発およびコンサルティング
③パッケージソフトウエアの開発および販売
④情報ネットワートワークの構築およびコンサルティング
⑤運用・保守サービス
会社設立日:2024年1月16日(事業開始は2024年4月1日予定)
株主構成:椿本チエイン51%、KDDI49%(2024年4月1日時点予定)
従業員数:22名(2024年4月1日時点予定)