NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は1月16日、2023年1月に設立したCVCファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」の第3号案件として、インドでデジタルフォワーディングサービスを提供するWIZ Freight(WIZ社)に対して1月12日に出資したと発表した。

IZ社は2020年にインドで設立された新興国で急成長のデジタル・クロスボーダー・サプライチェーンのスタートアップ企業。インドをはじめ、UAE、香港、シンガポール、タイ、米国の世界6か国・地域、25以上の拠点にオフィスを構え、900人以上のスタッフを擁しており、最先端のテクノロジーを駆使し、グローバルサプライチェーンの領域でデジタルフォワーディングサービスを提供している。

●出資の背景と目的
近年、国際物流業界はグローバル取引の拡大に伴い、サプライチェーンの複雑化や貿易業務の標準化・効率化が大きな課題となっているため、国際物流業務のデジタル化により手配の標準化や、業務の進捗、輸送状況等の情報を可視化することで、物流の最適化を図る物流プラットフォームの構築が期待されている。

NXグループはその課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、2023年7月にオンラインで見積もりとトラッキングが可能なデジタルフォワーディングサービス「e-NX Quote」と「e-NX Visibility」の提供を開始した。さらなるDXの推進のため、国内外でのスタートアップ企業との協業をはじめ、外部リソースの活用もソリューションの1つとして積極的に探索してきた。

今回、インドおよびその他の新興市場でデジタルフォワーディングサービスに強みを持つWIZ社へ出資することにより、NXグループのグローバルフォワーディング事業の強化とDXの推進を加速させるとしている。NXグループは今後も国内外に広がるネットワークを活かし、将来性のあるスタートアップ企業との共創(※)に取り組んでいくとしている。

●出資先概要
会社名:Wizfreight (Radar Ventures Private Limited)
所在地:Sudha Centre, 31, Dr Radha Krishnan Salai, Dwarka Colony, Mylapore, Chennai, Tamil Nadu 600004
設立年:2020年1月
代表者:Ramkumar Govindarajan(ラムクマール・ゴビンダラジャン)氏
資本金:約89万2,000インドルピー(2023年10月現在)
従業員数:900名(2023年10月31日現在)
事業内容:デジタルプラットフォームを活用した国際フォワーディングサービスの提供
ホームページ:https://wizfreight.com/

※共創とは、NXグループ各社とCVCが連携して、顧客や現場オペレーションの付加価値となるスタートアップへ投資し、NXグループとスタートアップが共に事業成長を目指すこととしている。