スウェーデンのコンフィグラは12月7日、野村不動産が運営する物流に関わる企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」に参画した。
現在、Techrumの効果検証拠点「習志野 Techrum Hub」の環境をバーチャル空間内に再現・構築する作業が進行中としている。
2024年問題等、物流業界の様々な課題に対応し、野村不動産はTechrumで、参画企業の連携による「荷主・物流企業様の課題解決」を目的としたオープンで革新的な価値提供を行っている。コンフィグラは同社の先進的な取り組みに賛同し、Techrumに参画した。
マテハン機器を含む倉庫空間の営業提案をDXで効率化するソフトウェアプラットフォーム「CET Material Handling」を提供するコンフィグラは、野村不動産およびTechrumパートナー企業がそのCETソリューションを活用して、デジタルトランスフォーメーションを促進し、営業提案における業務効率化を実現する支援を進める。
コンフィグラのCETを使えば、空間のレイアウト、倉庫内に設置する機器の仕様や構成の確認等を効率化し、提案業務の作業時間を大幅に短縮することが可能。CETは荷主への提案を迅速に行うだけでなく、そのビジュアライズ機能により、倉庫空間を視覚的に再現することで、荷主と誤解のないコミュニケーションを可能にする。
コンフィグラは、今後Techrum参画企業の各種機器をCETプラットフォームに取り込み、相互提案が可能な環境構築を目指すとしている。現在は第1弾として、「習志野 Techrum Hub」に展示されている機器の取り込みを行い、バーチャルな倉庫環境を構築中としている。
●Techrumについて
ロボティクスやICT、搬送機器等の物流関連技術を有する企業各社を参画企業として、野村不動産が核となって運営する企業間共創プログラム。様々な荷主・物流企業固有の課題解決を目的としており、各社技術・サービスの個別導入に留まらず、参画企業同士の連携・組み合わせ等を推進し、きめの細かい総合的なソリューション開発を行う。あえて販路や他企業との連携制限等を設けない緩やかな連携の枠組みとすることで、幅広い企業の参画を促し、最終的な荷主・物流企業の課題解決を目指すとしている。Landport習志野内にTechrumの効果検証拠点「習志野 Techrum Hub」を有している。
●CET Material Handlingについて
コンフィグラが独自に開発したテクノロジーに基づくCET Material Handlingは、スペースデザインの高効率化と複雑なコンフィグレーションを必要とする業界向けに提供する革新的なITシステムプラットフォームで、提案活動全体のデジタルトランスフォーメーションを総合的に支援する。
CET Material Handlingは、3Dモデルを用いて迅速かつ容易にレイアウト設計が可能で、配置される製品の仕様確認、積算見積、パース図やレンダリング画像、VR画像の作成が行える。製品機器メーカーは自社製品の高度なデジタルモデル(エクステンション)をマーケットプレイスに掲載していくことで、顧客先や提携デザイナー、インテグレータ等、販売ネットワーク全体での自社製品の採用機会を増加させ、自社製品へのさらなる付加価値提供を実現していくことが可能としている。