㈱ナビタイムジャパンは6月14日より、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」で過去の走行ログを使ったルート検索ができる「復元ルート」機能を提供開始した。

「トラックカーナビ」の「復元ルート」機能

ユーザー自身の走行ログもしくは、パートナーに登録しているユーザー間で走行ログを共有できる「ログ共有」機能で共有された走行ログをもとに、ルートを作成できる。

走行ログを単純にそのまま再現するのではなく、ルート作成時に入力した出発/到着日時をもとに、リアルタイムの渋滞・規制情報や未来の渋滞予測・規制情報を考慮するので、走りたいルートを使いながらも、実際の道路状況に合ったルートで安心・安全な運行をサポートする。

物流業界では、トラックドライバーの人手不足が課題となっている中、新人教育時に運行ルートを指導するために教育者が一緒にトラックに同乗する教育期間があり(※)、その間のドライバーの人手不足や育成コストがかかってしまうことがある。今回の機能によって、例えば、ベテランドライバーが走行したルートを他のドライバーもルートに反映できるため、新人ドライバーでも走行実績のあるルートで安心して走行できるほか、教育コスト削減も期待される。

また、同社によると、ユーザーからも「慣れた道など自分の希望した道をルートに反映したい」という要望が多くあったとしている。大型車の場合、単に道路名を指定したルート検索では、その道路に大型車規制等がある場合に通れないルートが出てしまうが、今回の機能では、過去の走行ログを利用することで、大型車が走行した実績のある道路をルート作成に利用可能で、安心・安全とカスタマイズ性を両立させている。

※「トラックカーナビ」ユーザーアンケート(2022年12月実施)より。「新人や若手ドライバーの指導は、どのようにしていますか?」の質問に対し、50%が「横乗りをして教える」と回答。