フランスExotec SASの完全子会社Exotec Nihon㈱は5月23日、㈱アルプス物流とSkypodシステムの導入、運用に向けた契約を締結したと発表した。

Exotecの自動ピッキングソリューション「Skypodシステム」は、12mの高さまで昇降する3次元立体走行自動搬送ロボットによって高密度保管を可能にするほか、負荷の高い従業員の手作業を自動化し、倉庫業務全体を効率化することによってフルフィルメント時間の短縮を実現。さらに同社は、システム導入前のヒアリング・コンサルティングから導入後の継続的なメンテナンスまで、一貫したソリューションを提供する。

昨今の物流業界を取り巻く脱炭素化や2024年問題等の問題において、倉庫業務全体の効率化を図ることで、それらの問題解決の一翼を担えるとしている。

アルプス物流は、高度な取り扱い技術が必要な電子部品を主要貨物として、世界各国で運送・保管・輸出入・商品販売を一貫して提供する「総合物流企業」。電子部品それぞれが持つ「物流個性」に合わせたサービスにより、在庫の低減、リードタイムの短縮など顧客の生産革新・物流革新を支援している。より高品質なサービスの提供を目指し、自働化技術の導入および自社開発にも積極的に取り組んでいる。

●アルプス物流 常務執行役員の吹山浩司氏のコメント
現在建設中の弊社名古屋新倉庫にて、ExotecのSkypod システムを導入することとしました。Skypodシステムにより入庫場所、保管場所、出庫場所の間の移動だけでなく、保管場所への格納や取り出しがすべて自動化でき、倉庫業務が大幅に効率化されると期待しています。弊社が蓄積してきた物流の知識や経験に加え、次世代の倉庫設備に関してノウハウを持っているExotecと協働することによって、お客様にさらなる最適物流をご提供できるよう努めてまいります。

●Exotec Nihon 取締役社長の立脇竜氏のコメント
この度のSkypod システムの導入によって、入出荷作業効率が大幅に向上する上、肉体的負荷のかかる倉庫内作業の自動化による労働環境の改善、高エネルギー効率による環境負荷低減を実現し、人にも環境にもやさしいソリューションの両立に貢献します。我々は、アルプス物流様がお持ちの豊富な物流の知識やご経験と弊社の洗練されたロボットによる自動化ソリューションを合わせ、倉庫業務の効率化、および生産革新・物流革新に向けて積極的に協働し、事業成長に寄与していきます。