㈱寺岡精工は3月9日、同社の計量器内蔵ピッキングカートシステムが、オルビス㈱のオルビス東日本流通センター(埼玉県加須市)に導入されたAMR(自律走行搬送ロボット)カートに搭載され、2月20日 より本格稼働を開始したことを明らかにした。

重量検品機能付きAMRカート

今回オルビスで導入されたAMRピッキングカートは、同社パートナーである物流企業の㈱流通サービスとマテリアルハンドリング企業の㈱椿本マシナリーの企画により、フォワードエックス㈱製AMRと寺岡精工の「計量器内蔵ピッキングカート」システムを組み合わせ、設計されたもの。

同社の「計量器内蔵ピッキングカート」をAMR上に搭載することで、カートが目的のピッキングゾーンまで自律走行した後、ピッキングされた商品をコンテナに入れると同時にコンテナ下の計量器で重量検品を行う。これにより、ピッキング精度の向上のほか、人員配置の効率化、作業負荷の軽減を実現する。

計量器内蔵による重量検品機能付きのAMRピッキングカートの本格導入は国内でも類を見ない取り組みとなる。

TERAOKAの「計量器内蔵ピッキングカート」は、ピッキングした商品を入れるコンテナ下に計量器を内蔵し、商品重量とコンテナ内の重量を照合することで数量チェックを行う「重量検品機能」が搭載されている。ピッキング精度向上により作業ミスを防止し、後工程での検品作業が不要となることに加え、1台で1~8の複数オーダーに対応できるため省力省人化・効率化に貢献。今回の導入では、最大4オーダー同時作業が可能な「4マルチカート(PKGM-4400F)」の車輪部を取り除き、AMR上に本体を搭載した。

●計量器内蔵ピッキングカートPKGMシリーズ
https://www.teraokaseiko.com/jp/l/logistics/products/picking/ai-picking-cart/

●作業効率化・ミス防止・省力化を実現するピッキングカートソリューション(動画)
https://youtu.be/jydXXxkB1H8