サトーホールディングス㈱は11月17日、商品の値段や製造年月日等の情報をラベルに印字し、貼り付ける機器「ハンドラベラー」が今年で60周年を迎えたと発表した。

1962年発売当時のハンドラベラーのカタログ
現行機「UNO FOOD」

ハンドラベラーは、1962年に創業者の佐藤陽氏が開発。値段が書かれた紙を切り、商品1つ1つに糊で貼り付けている小売現場の値付け作業を見て「何とか作業を楽にできないか」と思ったことがきっかけだった。

当時の日本は、高度経済成長期で小売業が発展し、多くの商品が店頭に並ぶようになっていた。値付け作業の機械化を模索する中、ある日胸ポケットに入れたシールを見た佐藤氏は「台紙を折るとシールがきれいに剥がれる」とひらめく。これを応用し、初代ハンドラベラー「HIT」が誕生した。

初代ハンドラベラー「HIT」
佐藤陽氏によるデッサン

それ以来、日本はもとより世界中の顧客に利用され、現在は6シリーズ41機種(※1)を揃えている。ハード面では、軽量かつ落下耐性のある筐体の採用や、ラベルセットが簡単にできる構造とする等の改良を重ねてた。サプライ(純正ハンドラベル)も、用途や使用環境にあわせて選べるよう、ラベル基材・糊、インキローラーのラインアップを増やしてきた。

ハンドラベラーが活躍する場面も広がった。小売分野における値付けだけではなく、外食(食材の期限管理等)、病院(管理番号や期限の表示等)、物流(ロットナンバーの表示等)等、様々な現場で使用されている。

●ハンドラベラー商品情報
https://www.sato.co.jp/products/handlabeler/