ABBYYジャパン㈱は9月27日、150か国以上の市場でビジネスを展開するデンマークのカールスバーグ・グループにABBYYインテリジェント・ドキュメント・プロセッシング(IDP)が採用されたと発表した。世界有数のビール会社グループであるカールスバーグが、注文と配送のプロセス自動化を目的としてABBYYのIDPを導入したことにより、数百種類のビールが大幅に速く目的地に到着するようになり、顧客満足度を向上させることに成功。カールスバーグは、ABBYYのIDPソリューションにより、デジタル変革戦略を加速し、ワークフローの効率化とチームの生産性向上を推進していく。
カールスバーグは、ABBYY IDPテクノロジーを受注プロセスに統合することで、メールで届く注文を自動的に取り込み、同社のSAPシステムに即座に転送することができるようになった。カールスバーグは、多くの注文をメールで受け取っており、以前はそれをチェックしてシステムに手動で入力する必要があったが、現在は地域によって異なるが、1件の注文につき最大8分の作業時間の短縮が可能となった。その結果、例えば、スウェーデンでは、1か月あたり140時間以上が節約され、タッチレス注文の処理率は 92%に達した。
ABBYYのIDPは、注文書に加えて、納品書のスキャン業務でも活用されている。以前は、配送情報を同社のシステムに手動で登録されており、トラックが倉庫に到着すると、倉庫のゲートで納品書と納品された商品を照合し、その後、ファイルをSAPに手入力し、商品受領書類を作成・投函していた。しかし、ABBYYのIDPソリューションを導入することで、登録作業をすべて自動で行うことが可能となり、入荷した商品の受取りと片付け、ベンダーラベルの再利用のプロセスが大幅に加速し、カールスバーグ社は配送プロセス全体の概要をより把握できるようになった、としている。