スイスABBは9月22日、2021年にモバイルロボットメーカーのASTI Mobile Roboticsを買収した後、ブランドを変更した初の自律移動型ロボット(AMR)シリーズを発表した。

製品ポートフォリオに統合したAMR

ASTI Mobile Roboticsのソリューションは、現在、ABBのポートフォリオにリブランディングされ、統合され、「Flexley」名でグループ化されており、AMRが提供するオペレーションの柔軟性を示している。最初に発売する「Flexleyタグ」と「Flexleyムーバー」は、牽引、2,000kgまでのトロリー搬送、1,500kgのラック、コンテナ、パレットの昇降搬送等の用途をカバーしている。

ASTIのレーザースキャナによる2D SLAMナビゲーションに加え、ABBのパートナー企業であるスイス新興企業のSevense Robotics社のVSLAM技術により、複雑でダイナミックな環境でも移動ロボットがナビゲーションを行うことができるようになる。この独自技術は、柔軟な製造のための新しい可能性を開く。ABBのAMRをロボットアームのように自律させるAIは、作業の生産性と人々の安全性を向上させると同時に、より高い生産性を実現する。

ABBはすでに、戦略的パートナーである英国のエキスパート・テクノロジー・グループと共同で、電気自動車の駆動系に革新的な製品を開発する新興企業の顧客向けに、AMRを用いた組立ライン一式を納入。ロボット自動化セルと手動組立ステーション間で製品を搬送するABBの自動化ソリューションは、ABBロボット、ビジョン機能パッケージ、AMRの使用を組み合わせている。

AMRのポートフォリオ追加以来、同社はロボット、AMR、マシンオートメーションソリューションを包括的かつ統合的に提供している。

●AMR動画
https://youtu.be/EfBUXHnR50w