㈱ZMPは7月21日、物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」をベースとしたロボットを運搬者が搭乗・操作できる機能に特化した新製品「CarriRo Ride(キャリロ・ライド)」を発表した。
ラストワンマイルの運搬業務は重量物を積載した状態で長時間押し続ける必要があり、運搬者の肉体的負担が多くなる。運送業界の人手不足が今後加速する中、人材確保のための負担軽減および作業効率化により労働者層のすそ野を広げることは業界全体の課題でもある。
ZMPではこれまでCarriRoシリーズを提供し、現在では300社を超える企業に利用されており、従来のCarriRoシリーズは自律移動をメイン機能としていたロボットとして普及してきたが、CarriRo Rideの最大の特徴は従来のCarriRoのパワフルな搬送能力を活用しながら、運搬者自身がCarriRoに搭乗し、直観的に操作ができる機能に特化している点にある。
手元のジョイスティックを操作することでスムーズに走行することができ、運搬者の負担を大幅に軽減することができるロボットとなる。
●CarriRo Rideの特徴
ジョイスティックで直観的な操作が可能なため、力を要さずに重量物を運搬することができるほか、5cmの段差や10度程度の傾斜を走行することができ、工場や倉庫等の屋内だけでなく、一般公道での配達業務への活用も期待される。さらに、その場旋回等も可能で、狭いエリアでの小回り走行もできる等の特徴がある。
●想定使用例
CarriRo Rideは倉庫内等の私有地に閉じた用途だけでなく、公道も含めた幅広い用途での利用を想定している。公道走行については、2022年度の道路交通法改正の施行に基づく「移動用小型車(搭乗用移動支援ロボット)」での走行実現を目指している。
●CarriRo Ride動画
https://youtu.be/5GuAiQV2UyA
●製品仕様
寸法:幅618mm×奥行1,264mm×高さ1,104mm
本体重量:40kg
積載重量:150kg(積載物、搭乗者併せた総重量)
走行速度:最大時速6km/h
充電/稼働時間:3時間充電/8時間稼働(利用環境・頻度等により異なる)
主な機能:ジョイスティックによる電動走行