米国のHexagon Safety, Infrastructure & Geospatial division(Hexagon)と富士通㈱は6月21日、デジタルツイン技術領域での提携について、米国ラスベガス市で開催されているHexagonグループのデジタル技術を集結させたグローバルカンファレンス「HxGN LIVE Global 2022」で発表した。
両社は今回の提携により、CO2削減やリアルタイムでの交通情報や災害時の状況把握等といった、持続可能性に関する社会課題を解決するユースケースの構築や、ユースケースを実現するためのソリューションの提供を、アジリティをもって推進していく。
●提携概要
今回の提携では、人々が平和と繁栄の中で共に暮らすことができ、持続可能で、強靱な社会「Trusted Society」の実現を目指す。
Hexagonの可視化ツール「M.App Enterprise」、IoTフレームワーク「Xalt | Integration」と、富士通のストリーム・データ処理基盤「Digital Twin Utilizer」、映像解析プラットフォーム「Digital Twin Analyzer」、データの統合・管理プラットフォーム「Digital Twin Collector」等を組み合わせることで、都市におけるカーボンニュートラルや安全性向上および運用の最適化に向けて、都市モビリティ(※)、交通・物流、スマートシティのユースケースを構築する。ユースケース構築後、運輸・物流・自動車等の民間企業、行政、公共機関をはじめとする顧客へ、具体的なソリューションの提供を加速していく。ソリューションの一例としては、都市の交通状況や災害状況を時間・空間の軸でモニタリング、分析し、統合されたダッシュボードの提供を想定している。
これにより両社は、民間企業と公的機関が持つ様々なデータを組み合わせ、新たな価値を創造し、社会課題の解決につなげていく。なお、両社はこれまでに、ドイツのミュンヘン市など複数の都市でシェアド・モビリティのPoCを行っている。
※都市モビリティ:シェアド・モビリティ、スマートパーキングなど新たな移動形態、サービス。