㈱デンソーウェーブは5月25日、長方形型の新QRコード(注1)「rMQRコード(アール・エム・キューアールコード:長方形マイクロQRコード)」を開発したと発表した。
同コードは、QRコードの特性である優れた読み取り速度とデータ容量を持ちながら、細長く狭いスペースへの印字を実現するもので、製造業をはじめとした幅広い業界で情報や資源の効率的な管理・運用に貢献する。また、同コードは国際規格(ISO)を取得しており、世界中のすべてのユーザーが自由に安心して使うことができる。
●rMQR コードの特長
(1)余白になりがちな細長く狭いスペースに大容量データを格納可能なため、 高さ寸法が制限された小さなスペースでの情報管理やモノのデザイン性向上に寄与。
→QRコードの技術を展開することで、QRコードでは対応できなかった細長く狭いスペースへの印字と、最大で数字で361文字、英数字で219文字、漢字で92文字もの大容量データの格納を両立。
(2)QRコードと同様の高速読み取りが可能。
→QRコード同様の構成パターンを配置することで、高速読み取りを実現。
(3)国際規格を取得しているため、誰でも安心して使用可能。
→デンソーウェーブが開発したQRコード、マイクロQRコードに続き、国際規格を取得。誰もが自由に安心して使うことができる。
●活用イメージと今後の展望
工場やサプライチェーンにおける部品単位のトレーサビリティや、デザイン性が重視されるブランド品、伝票・帳票での情報管理をはじめとしたDXに関わる新たな幅広い分野に貢献する。デンソーウェーブは、5 月から順次、rMQR コード
に対応する製品をリリースする予定です。デンソーウェーブは QR コード開発会社として、今後も、QR コードを活用したソ
リューションや、新型 QR コードの開発を通し、社会の皆様の課題解決に貢献します。
●使用イメージ
(1)医療機器・医薬品での安全管理
小さく細長い形の医療機器・医薬品の個別管理も、rMQR コードで実現。ひずみや汚れにも強い。
(2)製造ラベルや値札でのデータ管理
これまでより省スペースに大容量のデータを格納できるため、より質の高いトレーサビリティが実現。また、値札ラベルでは余白が増え、より多くの情報を表示できる。