パナソニック コネクト㈱は5月24日、2019年1月にオープンしたB2Bの顧客の接点のハブ機能「カスタマーエクスペリエンスセンター」をリニューアルしたと発表した。

カスタマーエクスペリエンスセンター エントランス

同センターは、(1)プレゼンテーションエリア、(2)展示エリア、(3)共創エリアの3点で構成されており、今回のリニューアルにあたり、(2)展示エリアを特に拡充しエクスペリエンス(体験)を向上したとしている。

(1)プレゼンテーションエリアでは、注目分野の市場動向や事例等のプレゼンテーションを用意。同社ならではの映像・音響機器システムで、プレゼンテーション内容に集中できる没入感の高い体験を提供する。(2)展示エリアでは、サプライチェーンをはじめとした「現場」で課題が起こるシーンを再現し、エクスペリエンス(体験)を向上。課題を解決するためのセンシング、AI画像解析等の要素技術のデモンストレーションも用意し、来場者が具体的な課題解決のイメージにつなげやすくなっている。特にサプライチェーンマネジメントの領域に、これまで以上に重点を置き、2021年7月に発表した、造る(製造)・運ぶ(物流)・売る(流通)領域のSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」における、同社の課題解決アプローチ(①可視化、②標準化、③最適化)が体感できる。

さらに(3)共創エリアでは、開放感があり落ち着いた空間で、周りを気にせず共創のディスカッションに集中することが可能なエリアとなっている。

●展示エリアのリニューアル強化ポイント(展示イメージ)
2019年1月にオープン以降、顧客とディスカッションする中で、特に日本のサプライチェーン現場では、現場の経験則だけでは計画通りに物流をコントロールできなくなっている点や、コントロールできているかも分かりにくくなっている点が顕在化し、同社は課題意識を強めている。展示エリアでは、そのような現場で課題が起こるシーンを再現し、同社の課題解決アプローチ(①可視化、②標準化、③最適化)を体感できるような展示としてリニューアル強化した。

●「カスタマーエクスペリエンスセンター」の位置づけ
同センターは、顧客とのインタラクティブなコミュニケーションを通して真の困りごとを可視化し、顧客と共に解決していく同社の共創の中心的な施設。業界や技術に対する深い知識や経験を持つエキスパートであるエバンジェリストが、顧客の現場の困りごとをサポートするほか、同センターで見学する各ソリューションについて、さらに深く理解したい顧客は、各営業を通じて、同社のその他共創拠点にて各ソリューションの最新状況を見学することも可能としている。なお、「カスタマーエクスペリエンスセンター」をハブとして、5つの共創の拠点がある。

◎「Network Connect Lab」
顧客やパートナー企業と、ローカル5GやプライベートLTE等の各種無線ネットワークを通じた様々な実証・検証を行う共創スペース

◎「AMP(Advanced Material Processing)Connect Lab」
製造現場において、同社の高出力・高ビーム品質の青色レーザ加工機等によりファインプロセス(実装・溶接など、精緻精密な加工プロセス)ソリューションを実証・検討できる共創スペース

◎「Media Connect Space」
映像制作現場における、顧客のニーズに合わせたリモートプロダクションや最新のメディアソリューションを体感できるスペース

◎「Service Business Connect Lab」
日々進化するクラウドビジネスにおいて、顧客やパートナー企業に同社のクラウド・運用サービスを体験でき、システムの検証を行えるオープンイノベーションのスペース

◎「Sensing Connect Lab」
世界最高水準の顔認証技術や、センシング技術に特化した、R&D部門における、お客様のリアルな現場に近い技術検証環境を構築する共創スペース

●パナソニック コネクト カスタマーエクスペリエンスセンター
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/who-we-are/experience/customer-experience-center