ゼブラ・ テクノロジーズ・ジャパン(株)は4月13日、阪神調剤グループのI&H(株)が展開する調剤薬局約200店で、処方薬の迅速かつ正確な提供をサポートするツールとして、ゼブラのソリューションが採用されたと発表した。今後、国内展開する約600店舗で導入される予定。

近年、日本では規制緩和によって薬剤師以外のスタッフも医薬品のピッキング等の補助業務を行うことが可能となったことに伴い、I&Hではスタッフの業務範囲が処方薬の販売にまで拡大し、関連業務をサポートするための適切なツール提供が求められていた。薬にはそれぞれ固有の医薬品コードがあり、スタッフが患者の処方箋と照合し、安全性を確保することが重要。I&Hはゼブラのモバイルコンピュータ「TC21」と日本流通システム(株)(JCS)の医薬品監査アプリ「薬タッチ」を組み合わせることで、スタッフがモバイル端末でそれぞれの医薬品バーコードを読み取り、ピッキング作業と監査ができるようになった。

また、指先に指輪のように装着できる超小型・軽量のBluetooth対応ウェアラブルスキャナ「RS5100」も採用。「TC21」と組み合わせることにより、スタッフが両手を自由に使えるようになり、複数の処方薬を同時にスキャンしてピッキングする作業も容易に行えるようになった。I&HはゼブラのPartnerConnectのビジネスパートナーであるJCSと連携し、保守を含めカスタマイズされたソリューションを構築した。