アイニックス(株)は2月、中国ジェネラルスキャン社(Generalscan)のウエアラブルリングスキャナGSR-1120を2月より販売開始した。
GSR-1120は高性能なレーザースキャナを搭載した新世代のウエアラブルのバーコードスキャナで、指に装着することによりハンズフリーを実現し、リーダを持つ、離すという動作がなく素早く読み取ることができるため、作業効率を25%以上に改善する。
人差指に装着し、側面のトリガーボタンを親指で押して読み取る。重量は約55gと小型軽量で、違和感なく指に装着できるほか、トリガーボタンを取り外して左右を入れ替えることにより、利き手に合わせて読み取り方向を変更できる。また、ストラップバンドは、ユーザーの好みに合わせてゴム製とナイロン製を選択できる。
バーコード読み取りは、米国Zebra社のレーザースキャナエンジンEM1350を搭載しているため、分解能は1次元が0.127mmと高く、読み取り距離は JANコード(0.33mm)で約60cmと長距離。また、反射バーコードを使用すれば約4.5mの優れた読取性能を提供する。
GSR-1120はLED、ピーバー音のほかにバイブレターでも読み取り確認ができるので、騒音の多い現場や静かな病院でも使用できることから、入出庫、ピッキング、棚卸、配送等の物流業務、生産管理、品質管理、資産管理、追跡管理、販売管理、患者認証等、幅広く使用できる。
低消費電力(BLE)に対応したBluetoothバージョン4.0を搭載しているため、Windows、Android、iOSのデバイスとHIDやSPPのプロトコルで接続でき、最大20mの通信が可能。また、NFCタグ搭載により、Androidデバイスと簡単にペアリングできる。通信範囲外ではバッチモードに設定をすることにより、読み取ったデータを内部メモリに約5,000件(JANコード)のデータを蓄積することができる。
600mAhの大容量バッテリにより、5秒毎のトリガー間隔で15時間以上の読み取りが可能で、読み取り回数に換算すると1万回以上になる。また、バッテリの取外しが可能のため、顧客自身でバッテリ交換が可能。オプション品である2連バッテリチャージャによって、非接触で充電できるので接点トラブルを回避できる。
ウエアラブルリングスキャナGSR-1120はオープン価格で、参考価格は5万8,000円(税別)。大容量バッテリ、通信、充電用USBケーブル、ゴム製/ナイロン製ストラップが付属している。また、物流システムや製造システム向けに、年間3,000台の販売を計画している。