NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)は6月29日、NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合の案件として、受発注領域のプロセスを最適化するプラットフォーム「RECERQA」を開発・提供する㈱リチェルカへ出資し、6月25日に資本業務提携契約を締結したと発表した。

リチェルカは受発注をはじめとするサプライチェーン領域における非効率な業務プロセスを、AIの力で変革するスタートアップ。同社が提供する「RECERQA」は、従来の記録・管理中心の基幹システム(ERP)とは異なり、AIがデータを理解し、業務判断や実行までを自律的に支援する「次世代基幹システム(Agentic ERP)」として開発された。フォーマットが異なる多様な帳票のデータ化から、業務ルールの構造化、既存システムとの連携までを一体的に実現し、企業の業務効率化と高度化を支援している。

●出資の背景と目的
企業間の受発注業務では、紙やPDF等の形式の異なる帳票が多く使用されており、データ入力や照合作業など属人的な業務が残されている。加えて、ERPの保守・運用を担う人材不足やシステムの老朽化も進んでおり、業務改革の必要性が高まっている。

リチェルカはそうした課題に対して、受発注業務を中心としたサプライチェーン領域のデジタル化・自動化を実現する「RECERQA」を提供。同システムの活用により、既存ERPと連携しながら段階的な移行をし、業務を停止することなく、仕入・在庫・販売等の領域から順次最適化を進めることが可能となる。

NXグループはリチェルカのAI技術を活用することでNXグループにおける受発注プロセスの効率化・高度化を推進し、新たなサプライチェーン運営の実現を目指す。

●取り組み内容
①NXグループ内の業務効率化・DX推進
リチェルカのAI技術を活用し、NXグループ内における非定型業務の自動化をするほか、受発注関連業務の効率化を推進する。さらに、物流領域に特化した新たなAIエージェントの共同開発に取り組む。

②物流ソリューションの高度化・サプライチェーン価値向上
リチェルカの技術とNXグループのネットワークを組み合わせることで、在庫可視化や輸送ネットワーク最適化等、より高度な物流ソリューションを提案し、サプライチェーン全体の価値向上に貢献する。

●出資先概要
会社名:㈱リチェルカ
本社所在地:東京都港区芝浦4-11-17 中野スプリングビル6階
設立年月日:2022年4月8日
代表者:代表取締役CEO 梅田祥太朗氏
事業内容:受発注領域を最適化するAgentic ERP「RECERQA」の開発・提供
ホームページ:https://recerqa.com/