㈱NX総合研究所、野村不動産㈱、㈱Mujin Japanは6月3日、近年課題となっている労働力不足への対応等に対する取り組みである経済産業省委託事業「令和6年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(物流施設の自動化に資するカートラックのモデルケース創出)」において、卸売業・小売業・運輸業等のサプライチェーン上で使用されるカートラックを対象に、自動化機器を導入・最大活用するカートラックの標準的な仕様・使用環境・運用方法等の環境整備のモデルケース創出に向けて、実証実験を実施したと発表した。

事業の目的と実証の位置づけ等

注1:フィジカルインターネット:経済産業省HP<フィジカルインターネット実現会議 (METI/経済産業省) https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/physical_internet/index.html
注2:AGV:Automatic Guided Vehicleの略称で磁気テープやランドマークといった誘導体によって、決められたルート上を走行する無人搬送ロボットを指す
注3:AMR:Autonomous Mobile Robotの略称で周囲の環境地図を作成、自己の位置を推定して自動で経路探索しつつ目的地まで走行する無人搬送ロボットを指す

●対象工程と実証概要
①AGV・AMR等によるカートラックの搬送
野村不動産がAGV・AMRおよび実証場所の提供を行い、以下実証を遂行した。
(ア)カートラックの連結搬送の可能性検証
(イ)カートラック搬送における直線時とカーブ時におきる走行速度と重量の限界点検証
(ウ)カートラックへの積み荷の載せ方や偏荷重による安定走行に及ぼす影響検証

②自動化機器によるカートラックへのケース等の積みつけ
Mujin Japanが荷物の積み上げに用いるロボットアームの提供を行い、以下実証を遂行した。
(ア)自動化機器による自動積みつけを想定した場合のカートラックのサイズ適合性検証
(イ)積み荷の違いによるカートラックへの自動積みつけ効率の違いに関する検証
(ウ)単載/混載時におけるカートラックへの自動積みつけ効率の違いに関する検証

●事業内容の詳細(経済産業省HP)
https://www.meti.go.jp/topic/data/e90622aj.html

※閲覧手順
(1)上記URLをクリックすると、経済産業省の「委託調査報告書」のページに移行。
(2)令和6年度分の掲載一覧(PDF形式)のPDFから「令和6年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(物流施設の自動化に資するカートラックのモデルケース創出)」を要確認。