SBSホールディングス㈱(SBSHD)は4月16日、ヤマト モビリティ＆Mfg.㈱(ヤマトモビリティ)、㈱IAT、SBSHDの3社が共同で中古1.5tトラックのEVコンバージョンに関する開発および量産・量販化の取り組みを進めてきたが、今回、量産・量販を前提としたEVコンバージョントラックにおける改造認可申請（複数台申請）が正式に認可され、車両ナンバーを取得したと発表した。なお、量産・量販を前提とした小型トラックのEVコンバージョンの認可は日本初。今回のナンバー取得を受けて、2025年4月15日にはSBSHD本社で初号車の引き渡しが執り行われたとしている。
SBSグループは今回のEVコンバージョンによって、同型の新車を新規購入するのと比較して約3分の1の費用でEVトラックを導入することが可能となり、CO2排出量削減に向けてトラックのEV化が一層加速されることになる。SBSグループ全体では、2025年3月時点で72台のEV車両が走行しているが、まずはヤマトモビリティからの導入を皮切りに、2025年上期中にさらに20数台程度のEVを追加導入する計画を明らかにした。
今後は公道での実走行を経て、SBSグループ内各社におけるEVコンバージョン車両の導入を進めていく予定。また、ヤマトモビリティはSBSグループ各社と共同で、グループ各社がすでに保有しているディーゼルトラックのEVコンバージョンを推進し、車両の再利用を通じてEV保有比率を高める活動を支援する。
なお、今回の「複数台申請」の認可取得により、同一型式・同一改造内容であれば車両登録が容易となったことから、ヤマトモビリティが保有するEVコンバージョントラックのデモ車（2号車）もナンバーを取得し、同社はSBSグループ各社以外の顧客からも要望があれば訪問、公道試乗に対応することが可能となったとしている。
3社は今後、物流・流通業界全体におけるEV比率の向上と、環境負荷の低減に一層寄与していくほか、EV改造・整備におけるパートナー企業の全国的な募集も進め、事業のさらなる拡大を図っていくとしている。
