ヤマト運輸㈱は1月31日、気候変動に配慮した輸送サービスの提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献するため、2022年度に続き、2023年度の「宅急便」「宅急便コンパクト」「EAZY」の宅配便3商品のサービスについても、国際規格ISO 14068-1:2023(※1)に準拠したカーボンニュートラリティ宣言(※2)を行った。
同宣言については第三者機関であるBSIグループジャパン㈱の検証を受け、国際規格ISO 14068-1:2023に準拠したカーボンニュートラリティ(※3)であることの認証を2024年12月24日に取得。1月31日に認証書が授与された。
また、同社は環境省が推進する脱炭素社会実現を目指す国民運動「デコ活」(※4)に賛同し、宅配便3商品のカーボンニュートラリティ宣言を通じて国民・消費者の新しい暮らしを後押ししていくとしている。

(1)2023年度におけるカーボンニュートラリティの達成について
EVや太陽光発電設備の導入等によりGHG排出量を削減し、未削減排出量(233万t-CO2e※5)については、カーボンクレジット使用によるオフセットを実施することで、国際規格ISO 14068-1:2023に準拠したカーボンニュートラリティを達成した。
クレジットについては、再生可能エネルギーに関する24個の排出量削減プロジェクトを選定した。なお、同クレジットはいずれも第三者認証機関が認めたものとなる。
①対象商品
宅急便(クール宅急便含む)、宅急便コンパクト、EAZY
②対象期間
国際規格ISO 14068-1:2023に則り、GHG排出量算出における基準年を定めた上で2023年度のGHG排出量についてカーボンニュートラリティを達成した。
基準年:2021年4月1日~2022年3月31日(2021年度)
達成期間:2023年4月1日~2024年3月31日(2023年度)
コミットメント期間:2022年度~2050年度
(2)2050年度までの宅配便3商品のカーボンニュートラリティ計画について
今後もEVや太陽光発電設備の導入など自社努力によるGHG排出量削減に向けた取り組みを計画的に実行し、BSIジャパン検証のもと、長期目標である2050年度までカーボンニュートラリティを維持し、持続可能な未来の実現に貢献する。
※1:カーボンニュートラリティを達成・実証するための原則・要求事項を規定した国際規格
※2:該当商品の過去の対象期間のGHG排出量について、ISO 14068-1:2023の定義に基づくカーボンニュートラリティを達成し、将来の期間については削減・除去・オフセットの計画を示した上で、カーボンニュートラリティの維持をコミットすること。これらを通じて、製品としてのカーボンニュートラリティを表明すること。
※3:特定の期間においてGHG排出量が削減されたのち、GHG排出量がゼロ以上の場合はオフセットにより埋め合わせされている状態
※4:環境省が推進する「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称。URL:https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/
※5:GHG排出量をCO2換算した単位