㈱MonotaRO(モノタロウ)は10月1日、石川県と「災害時における生活必需物資の供給に関する協定」を締結した。同協定は被災地が必要とする物資の供給を迅速かつ確実に実現することを目指しているもの。

同社は令和6年能登半島地震において、震災直後の1月2日に経済産業省からの物資供給要請を受け、被災現場からの要望に応じた物資調達・発送を行った。省庁や自治体との緊密な連携を図るためにホットラインを開設し、物流部門・カスタマーサポート部門を中心とした体制により、仕入先、配送事業者の協力を得てゴム手袋、軍手、ポリ袋をはじめとする保護具、防災・清掃・衛生用品を中心に必要物資の供給を迅速に行うことができた。

発災直後だけでなく、避難所生活や復興活動等、災害支援に必要な物資は時々刻々と変化していき、被災地では一刻も早い避難所の開設に向けた物品の供給が求められ、その後の避難所生活においては衛生的な環境の確保も重要となるように、状況に応じた必要物資は変わり続ける。

同社が取り扱う事業所向け間接資材は、そうした災害時の変化に柔軟に対応した様々な支援物資に該当する商品が多数ある。加えて、同社はこれまで災害時に物資供給を行ってきた実績があり、令和6年能登半島地震の際にも被災地への物資供給等を実施した。

それらの実績から、今回「災害時における生活必需物資の供給に関する協定」を締結するに至ったとしている。同社は令和6年9月能登半島豪雨においても物資供給を行っており、引き続き、災害時における生活必需物資の迅速かつ確実な供給に努めるとしている。

●「災害時における生活必需物資の供給に関する協定」の内容
本協定では、石川県内で地震や風水害その他の災害が発生、または発生の恐れがある場合において、石川県地域防災計画に基づき、同県と同社が連携し、同社で取り扱う商品を迅速かつ円滑に被災地へ供給するために必要な事項を取り決めた。また、石川県と同社は、平時から相互の連絡体制及び生活必需物資の供給等について情報交換を行い、災害時に円滑な対応ができるよう備えていくとしている。

●対象となる生活必需物資一例
・衣類等:毛布、肌着(下着)、靴下
・日用品:割り箸、紙コップ、紙皿、ポリバケツ、ポリタンク、懐中電灯、乾電池、ごみ袋、洗剤・石鹸、トイレットペーパー
・その他:両者協議の上、その都度指定する品目