国際物流プラットフォーム「Shippio(シッピオ)」を提供する㈱Shippioは9月2日、2024年9月1日付で通関事業子会社の協和海運㈱の代表取締役社長に、ShippioのVP of Corporate Planning / VP of Operationの井上裕史氏が就任したと発表した。

協和海運の新社長に就任したShippioの井上裕史氏

Shippioは2022年7月、業歴60年を超える老舗通関事業者である協和海運の全株式を取得し、デジタルフォワーディング事業の隣接領域である通関事業へ進出している。

今回、協和海運の社長に就任した井上氏は、協和海運とShippioとの統合プロセスを中心として推進し、両社の協働体制を構築してきた。その実績として売上総利益率の5%引き上げというシナジーも創出したとしている。

今後さらに通関事業のデジタル化に注力していく上で、Shippioの経営メンバーでもある井上氏が経営のバトンを受け取ることとなった。井上新社長のもと、協和海運の強みである通関領域の豊富な知見とShippioの強みであるテクノロジーをかけ合わせた、デジタル通関の実現を目指すとしている。

今回の井上新社長就任にあたり、協和海運の買収以来、2年間の取り組みと今後の展望について、Shippio公式noteで協和海運前社長の鈴木文雄氏との対談記事を公開している。

協和海運の井上新社長と鈴木前社長

●記事:Shippio井上が協和海運社長に就任 鈴木前社長と語る、M&Aから2年の振り返りと今後のビジョン
https://note.com/shippio/n/n487cc3132882

●協和海運 井上裕史新社長のメッセージ
この2年間を通じて、協和海運とShippioの強みをそれぞれ活かしながら、一歩一歩進んで参りました。伝統的な通関事業と最先端のテクノロジーを融合させることで、新たな「ど真ん中」な価値を生み出すことを確信しています。国際貿易の要である通関に、デジタルを活用することでより業務の迅速化や正確性の向上を図り、お客様にとって一層の利便性と安心を提供していこうと思っています。

当社のValueの1つである「Fail Fast, Sail Forward」のもと、この新たな挑戦は、既存の枠組みを再定義し、通関の未来を切り開くものであると信じています。Shippioグループとして、ミッションである「理想の物流体験を社会に実装する」を掲げ、国際物流業界ひいては日本社会へ貢献を引き続き目指してまいります。

●井上裕史氏プロフィール
三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社後、投資銀行本部にてM&Aやファイナンスのアドバイザリー業務に従事。その後グリーにて買収や出資案件に従事し、新規事業の立ち上げ、子会社取締役に就任。ウェルスナビにて資金調達、IPO準備、経営企画等を担う。メドレーにて全社予算統括、新規事業立ち上げ、M&A・PMI、子会社の取締役を務めたのち、2021年にShippioに入社し、コーポレート領域を掌握。