㈱メディパルホールディングス(メディパルHD)は4月30日、コーポレートベンチャーキャピタルファンドのMEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合を通じて、医用画像を管理・共有できるプラットフォーム「LOOKREC(ルックレック)」を基盤として医療支援クラウドサービス等を展開する㈱エムネスへの出資を実施したと発表した。
エムネスが展開するLOOKRECは、クラウド上でCTやMRI等の医用画像の管理・共有を実現するプラットフォーム。LOOKRECの普及により、医師、放射線技師等の医療従事者間で医用画像データを共有し、場所にとらわれない新たな医療のあり方や医師の働き方改革の実現、病病・病診等の医療連携の実現に貢献できる可能性がある。現在、エムネスでは、医療機関が持つ医療データの活用や、患者・生活者による医療データのポータビリティを促進するプラットフォームの開発・普及に取り組んでいる。
メディパルHDは、「医療と健康、美」の事業フィールドにおいて「2027メディパル中期ビジョン Change the 卸 Forever ~たゆまぬ変革を~」に沿った事業展開を行っている。その成長戦略の一環として、デジタルを活用したビジネス基盤の強化を進めており、将来の医療情報のフルクラウド化を見据えつつ、より効率的な医療と人々の健康で豊かな生活に貢献できるLOOKRECという独自プラットフォームと、その活用によるビジネスの発展性
を有するエムネスへの出資を決定した。
●出資先企業概要
社名:㈱社エムネス
所在地:広島県広島市南区東雲本町一丁目2番27号
代表者:代表取締役社長 阿部伸一氏
事業内容:遠隔画像診断および医用画像プラットフォームの提供
ウェブサイト:https://mnes.life/
エムネスは「身体の状況をありのままに正確にリアルタイムに伝えて世界中の医師や医療従事者が連携して、患者のために理想の医療を提供できるようにすること」というミッションのもと、医療機関や健診機関向けの遠隔画像診断支援サービスに加え、医用画像(レントゲン、CT、MRI、眼底写真や病理画像等)を中心とするデータの管理・共有のための医療支援クラウドサービス「LOOKREC」を提供している。LOOKRECは、クラウド上で医用画像の「ためる」「記録する」「見る」「共有する」を実現するプラットフォームで、現在850(※)を超える施設で利用されている。
※2024年3月末時点:同月にLOOKRECを利用した月間アクティブユーザー施設数(パートナー企業経由でのご利用施設数も含む)
●MEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合
メディパルHDは、「医療と健康、美」のフィールドで主に卸売事業を行っており、主要な事業セグメントの1つである医療用医薬品等卸売事業では、医薬品、医療機器、再生医療等製品の開発促進に貢献するため、開発の初期段階から発売後の流通までベンチャー企業をサポートする独自の取組みを進めている。その取り組みの一環として、同社は2021年3月、SBIホールディングス㈱100%子会社のSBIインベストメント㈱と共同で本ファンドを設立した。本ファンド設立後、SBIインベストメントが有する多様なソーシング機能を活かし、様々なベンチャー企業への出資可能性を検討している。