無人搬送車(AGV)をはじめとする自動搬送システムメーカーの四恩システム㈱は4月30日、低床リフトタイプAGV「CREW(クルー)」のカラーリングおよび、上部リフトをリニューアルした製品の販売提供を開始すると発表した。

リニューアル後の新しいカラーリングは、床面との視覚的な対比を高め、AGV の位置を明確に把握できる、エレクトリックグリーンを採用。コンクリート面での判別がしにくいとの顧客からの声をもとに、天板にはより鮮やかなグリーンを、本体にはブラックを使用することでコントラストを高め、どのような現場環境においても高い視認性を保つことが可能となったとしている。

リニューアル後の「CREW」イメージ画像

また、上部リフト機構は、リフタ上昇時にカバーと天板の間に発生する隙間に対する顧客の懸念の声を受け、天板全面がリフトアップするよう改良した。以前は、天板の一部をリフターとして昇降させていたが、改良後は天板全体をリフタとして昇降する構造に変更。これにより、リフト動作中の天板に隙間が発生せず、積載物の巻き込みによるトラブルを回避することが可能となった。

リニューアル以前の四恩システム社製AGV「CREW」上部リフト画像。従来のリフトは天板の一部のみが上昇する設計で、上部表面に隙間が発生していたが、改良後は天板全面を上昇させることにより、巻き込みのリスクを低減させている。