(一社)日本物流団体連合会(物流連)は3月4日、今年度第2回の経営効率化委員会(委員長:全日本空輸㈱ 取締役専務執行役員 外山俊明氏)を都内の全日通霞が関ビル会議室で開催した。

外山委員長

委員会に先立ち開催されたオンライン講演会には、一般聴講申込みを含め91名が参加し、講師の船井総研ロジ㈱の赤峰誠司取締役常務執行役員より、「2024年物流業界時流と物流DXの課題」と題した講演が行われた。

船井総研ロジ㈱ 赤峰 誠司常務執行役員

講演では、2024年の物流業界の時流について話した後、「物流の2024年問題」に対して荷主・物流事業者が取るべき方策を詳細に説明した。続いて、今後の物流業務の効率化・省人化に不可欠である物流DXについて、物流センターのDXを例に挙げてそのポイントについて解説した。

引き続き、行われた委員会には28名が参加し、「令和5年度下半期活動報告」として、

①高齢者活躍推進ワーキングチーム(ダイバーシティ推進)
②「官民物流標準化懇談会」および「「パレット標準化推進分科会」、「モーダルシフト推進・標準化分科会」への参画

の2点の活動状況について事務局より報告した。

オンラインを併用した委員会風景

続いて、「令和6年度活動計画(案)」について、労働力不足対策・物流の生産性向上を目指した取り組みとして、

①「労働力不足」等に対応したダイバーシティの推進
 a.高齢者の活躍推進に関する調査検討
 b.障害者、若者等も含めたダイバーシティ推進に関する調査検討
 c.外国人材の就労に関する勉強会の開催
②「先進技術の活用」、「物流デジタル化」等に関する検討(見学会等を開催)
③物流事業の安全に関する講演会等の開催
④「官民物流標準化懇談会」への参画
⑤トラック輸送の取引環境・労働時間改善等を目指す「ホワイト物流」推進への参画

の5点について実施していく案を事務局より示し、原案通り承認された。