ヤマト運輸㈱は2月1日、ヤマトグループが物流業界が抱える社会課題の解決に貢献し、持続可能な物流サービスの実現に向けて日本郵政グループと2023年6月19日に基本合意書を締結した協業により、クロネコDM便に関連する配達や仕分け作業に関する同社内での業務を終了することに伴い、当該業務に係る関係者との契約は2024年1月31日をもって終了したと発表した。

同社は今回の協業を通じて、両グループの有する経営資源を有効活用した顧客の利便性向上に資する輸配送サービスを構築することにより、相互の事業成長を図るほか、物流業界が抱える「2024年問題」や環境問題等の社会課題の解決に取り組んでいる。2023年10月1日から新たな投函サービス「クロネコゆうパケット」について、一部エリアから発売を開始し、2024年2月1日から「クロネコゆうメール」を全国で発売する等、着実に協業を推進している。

今回の契約終了にあたり、配達業務委託契約を締結していた個人事業主(クロネコメイト)については、契約年数に応じた謝礼金(3万円~7万円)の支払いや、2023年10月10日に立ち上げた支援サイトの活用を案内した。雇用契約を締結していたパート社員については、約3か月分の賃金相当額の慰労金の支払いや、年次有給休暇の残日数の買い上げ、支援サイト活用の案内に加え、社内での再配置提示を実施した。

以上の結果、当該業務に関わる全関係者と雇用契約の終了について合意、または、社内での再配置に伴う新たな労働条件の合意に達したとしている。

共同作業所等の障がい者支援団体については、日本郵政グループでの業務委託について協議を行い、日本郵政グループでの配達業務の継続を希望する団体については、同グループと業務委託契約を締結する等、業務継続に向けて調整を進めているとしている。

最後に、当該業務を担当してきた全関係者への謝意を表明している。

●参考
日本郵政グループとヤマトグループ 持続可能な物流サービスの推進に向けた基本合意について(2023年6月19日)
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2023/newsrelease_20230619_1.html

10月1日(日)から新たな投函サービス「クロネコゆうパケット」を一部エリアから発売開始(2023年9月28日)
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2023/newsrelease_20230928_1.html

日本郵便とヤマト運輸によるクロネコゆうパケットの取扱開始(2023年10月11日)
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2023/newsrelease_20231011_1.html

2月1日(木)から新たな投函サービス「クロネコゆうメール」を発売開始(2024年1月25日)
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2023/newsrelease_20240125_1.html