フランスExotec SASの100%子会社であるExotec Nihon㈱は10月5日、全世界でExotecの倉庫ロボティクスソリューションを採用した顧客の拠点数が100を超えたと発表した。

Exotec倉庫ロボティクスソリューション「Skypodシステム」

これに伴い、Exotecの世界各地の取り組み状況も以下の通り報告した。APAC、ヨーロッパ、北米において拡大しているビジネスをサポートするため、2024年までに世界の従業員数を前年比約2倍に増やす予定としている。

●北米
2020年、世界最大の経済大国に挑むべく北米市場に参入し、3年足らずでアトランタに北米本社を設立、現在従業員80名を擁している。Gap Inc.、Ariat、Decathlon等の一流ブランドの顧客拠点が米国とカナダに20か所以上点在し、2025年までに北米市場はExotecのグローバルビジネスの約40%を占めると予想している。

●西ヨーロッパ
西ヨーロッパで、Exotecは新規顧客の獲得と新規国への進出により飛躍的に成長した。6月にはCEVA Logisticsと提携し、オランダの2拠点に57台のロボットを納入、7月には事務用品販売の世界大手Lyrecoと提携し、フランスの物流センターにロボットを納入している。2023年4月、Exotecは自動車アフターマーケット業界の欧州リーダーAlliance Automotive Group (AAG)と顧客パートナーシップを結び、英国市場での存在感を確固たるものとしたとしている。

●中央ヨーロッパ
ExotecはポーランドのインテグレーターA1 Sorterとの提携を発表し、ポーランドの自動車業界向けロジスティクス・サービス・プロバイダーILSとの共同プロジェクトを実現した。A1 SorterとExotecは、ポーランドのザクロシムにあるILSのフルフィルメントセンターに「Skypodシステム」の導入を進めるとしている。

●APAC
同社が世界で最も急成長している市場の1つと位置づけるAPACでは、2023年8月、Exotec NihonはエンジニアリングとITサービスを提供するPOSCO DX Co., Ltd.と提携し、韓国に進出することを発表した。韓国はAPAC諸国の中でExotecのソリューションを採用した、日本に次ぐ2番目の国として戦略的市場に位置づけている。日本では、Skypodシステムを総合物流企業のアルプス物流に導入するほか、EC向けのフルフィルメント・サービスを提供するアッカ・インターナショナルとその顧客でアパレル等を手がけるパルと新たに提携している。

●Exotec CEO兼共同設立者のロマン・ムーラン氏のコメント
「100以上の顧客拠点を達成したことは、私たちのビジネスはもとより、倉庫ロボット業界にとっても重要なマイルストーンです。世界の一流ブランドは、倉庫での作業効率の改善や人的労働力の増強という面でExotecを信頼しており、サプライチェーン全体を改革する原動力としても活用しています」