㈱椿本チエインは9月28日、3次元マテハンシステム「T-AstroX (アストロクス) 」を10月1日より新発売すると発表した。

3次元マテハンシステム「T-AstroX 」

●T-AstroX コンセプトムービー
https://api01-platform.stream.co.jp/apiservice/plt3/MTExMg%3d%3d%23MTM1Ng%3d%3d%23280%23168%230%2333E6F8FE6400%23OzEwOzEwOzEw%23

「T-AstroX」は、搬送台車が単独で床と棚間を自在に走行するマテハンシステム。入庫から保管、出庫、ピッキングまで幅広い工程を担うことが可能。搬送台車が商品を作業者の手元まで運んでくる「Goods to Person」方式を採用しており、作業者の負担軽減や作業ミス低減による省人化を実現。さらに、天井空間を有効活用すると同時に、搬送台車と保管エリア、走行エリア、ピッキングエリアをモジュール化することにより、顧客の事業拡大や物量変化に応じて増設・拡張が可能なシステムとなっている。

同社は1917年創業以来、機械部品から搬送システムまで幅広い領域で世界中の「動く」を支え続けてきた。マテハンビジネスでは、搬送・仕分け・保管など「モノと情報の流れ」を的確、スムーズにコントロールし、顧客の生産性向上、環境負荷低減に寄与するソリューションを提供している。

●T-AstroXの特長
①Goods to Person
T-AstroXは、商品が作業者の手元まで台車で運ばれてくる「Goods to Person」方式のシステム。台車は床と棚間を前後、左右、上下を自律走行する。最小システム(ワークステーション3間口と保管棚、台車で構成)で、1時間当たり最大1,200台の台車が作業者の手元へ商品を搬送。定点作業による作業者の負担軽減、ピッキング等の作業ミス低減など作業の効率化、生産性の向上に加え、自動化レベルが向上。人と台車の作業エリアを区分することにより、安全性が向上。

Goods to Personワークステーションのイメージ

②荷姿を選ばない保管形態
商品が入ったケースを移載トレイに載せてハンドリングするため、入荷・保管の際に専用ケースへの移し替えが不要。折りたたみ式仕様のコンテナ(オリコン)はもちろん、段ボールなど様々な形態、サイズでの保管が可能。

荷姿を選ばない保管形態

③高密度保管(ダブルリーチ方式採用)
ダブルリーチ機構を搭載することで、棚の手前と奥に保管することが可能。

ダブルリーチ方式

④自社開発・自社設計によりフレキシブルに対応
製品企画から開発、設計まで一気通貫。自社設計の強みを生かし、柔軟かつスピーディな対応はもちろん、顧客に最適なソリューション提案を実現する。

⑤充実のメンテナンス体制
365日24時間体制のコールセンターにより、万一の設備停止にも全国のサービス拠点から迅速に対応する。

●仕様
○台車
 サイズ(L×W×H):950mm×720mm×455mm
 走行速度:~100m/分
 昇降速度:~15m/分
 最大可搬重量:30㎏(移載トレイは含まず)
○搬送物
 搬送物サイズ(L×W×H):530mm以下×366mm以下×334mm以下
  上記サイズ以下のケース(コンテナ、オリコン、段ボール等)
  折りたたみコンテナの蓋や段ボールのフラップを含めた寸法
○1ステーション当たりの処理能力:最大1,200サイクル(行)/時間

台車

コンテナ(最大サイズ)と移載トレイ

●用途
物流センターや製造工場の保管、搬送、ピッキング装置として

●価格・納期
都度見積り

●販売計画
2024年度:4システム 2027年度:6システム

●発売日
2023年10月1日

参考レイアウト図(ワークステーション3間口と保管棚、台車)

●T-AstroX製品情報
https://www.tsubakimoto.jp/materials-handling/products/t-astrox