㈱ワールドホールディングス(WHD)とヤマトホールディングス㈱(YHD)は7月27日、同日開催の取締役会で戦略的な業務提携に関する合意書を締結することを決議した。
併せて、YHDの完全子会社であるヤマト・スタッフ・サプライ㈱(YSS)の発行済株式51%をWHD連結子会社の㈱ワールドスタッフィング(WSF)に譲渡する株式譲渡契約の締結についても決議した。なお、今回の株式譲渡契約の締結に伴い、YSSはWHDの連結子会社となる。
●業務提携および株式異動の理由・内容等
WHDは基幹ビジネスである「人材教育ビジネス」において、ものづくり領域からサービス領域まで幅広い人材ビジネスを展開している。中でもサービス領域中核事業会社のWSFが手がける物流分野に関しては、人材ビジネスの域を超え、コンソーシアムモデルを活用した物流倉庫の一括請負に強みを持ち、WHDの主要事業の1つとして大きく成長してきたとしている。
一方、YHDは社会的インフラを担う一員として、「豊かな社会の実現」への貢献を通じた持続的な事業成長を実現するため、サプライチェーンの「End to End」に対する提供価値の拡大を目指し、事業構造改革に取り組んでいる。日本の物流業界を取り巻く環境は、EC化の進展をはじめとした消費行動・流通構造の変化、労働人口の減少、働き方の多様化など様々な潮流の変化が生じている中、今回の業務提携ではWHDとYHDが連携し、両社の経営資源のさらなる有効活用を図ることにより、収益機会の維持や将来的な競争力の確保を進めるほか、より多くの「人が活きるカタチ」を創出し、日本社会の持続的な発展と「豊かな社会の実現」に貢献することを目的としている。
また、業務提携の一環として、YHDで人材ビジネスを展開するYSSをWHDの連結子会社化(発行済株式の51%をWSFが取得)し、WHDが保有する幅広い業種・職種での人材マネジメントのノウハウを生かすことにより、より多くの人材が一層活躍できる場を創出するとしている。今後も両社の経営資源を有効活用し、収益機会の維持や将来的な競争力の確保に向け、協議を進めていくとしている。