日本GLP㈱は6月28日、(一社)日本物流団体連合会より第24回物流環境大賞「特別賞」を受賞したと発表した。

第24回物流環境大賞表彰式の様子。左より日本物流団体連合会 会長の池田潤一郎氏、日本GLP プロジェクトマネジメント部長の山後正憲氏

「物流環境大賞」は物流部門において優れた環境保全活動や環境啓発活動、あるいは先進的な技術開発・活用などを行うことにより、環境負荷軽減の面から物流業の発展に貢献した事業者等を表彰する制度。

今回の物流環境大賞「特別賞」は、GLPグループが管理・運営する「GLP習志野Ⅲ」[1]および「GLP新木場」[2]の既存物流施設で、太陽光発電設備の設置や照明器具のLED化、空調更新工事等の様々な環境負荷軽減に資する「再生」への取り組みが評価され、受賞に至ったとしている。

なお、物流不動産デベロッパーが既存物流施設における環境負荷軽減の取り組みにおいて物流環境大賞「特別賞」を受賞するのは、今回が初。

●「GLP習志野Ⅲ」におけるリニューアル工事の概要と効果
「GLP習志野Ⅲ」(1988年1月竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階建て、延床面積約1万8,650㎡)は取得時に空室となっていたが、LED化、空調更新および垂直搬送機設置等、既存物流施設の特性を活かしたリニューアル工事を実施。こうした取り組みにより、建物の環境性能や汎用性を向上させ、「GLP習志野Ⅲ」のバリューアップと長寿命化を実現。

●「GLP新木場」におけるバリューアップ工事の概要と効果
DHLジャパン㈱が専用施設「DHL東京ディストリビューションセンター」として利用中だった「GLP新木場」(2002年8月竣工、鉄骨造、地上5階建て、延床面積約1万9,676㎡)の再契約に先立ち、太陽光発電設備の設置、全館LED化のサポートおよび空調設備更新等の環境性能を向上させるための工事を、入居企業のオペレーションを止めずに実施。GLPグループにとっては本物件のNOI向上、DHLジャパンにとっては電気代の削減を実現すると共に、双方がグローバルで推進しているカーボンニュートラルの実現にも貢献。[3]

[1] 1988年1月竣工(購入物件)。https://www.glp.com/jp/list/narashino-3.html
[2] 2002年8月竣工(購入物件)。https://www.glp.com/jp/list/shinkiba.html
[3] 2022年4月発表。DHLジャパンが専用施設として利用している「GLP新木場」の賃貸借契約が満期を迎え、新たに2042年までの20年間の再契約を締結。https://www.glp.com/jp/press/detail.php?n=572