グローバル投資運用会社のKKRは3月1日、㈱日立物流の株式取得を完了した。

KKRは日立物流の議決権付株式100%を保有する特別目的会社HTSK㈱およびHTSKの完全親会社で持株会社であるHTSKホールディングス㈱を通じて、日立物流の株式を保有している。

HTSKホールディングスの議決権付株式10%を保有する㈱日立製作所と、残りの議決権付株式90%を保有するKKRは、今後、戦略的パートナーシップの下で協業していくとしている。

HTSKは2022年11月30日に完了を発表した普通株式に対する公開買付け、2023年2月28日に効力発生した株式併合、および3月1日の日立物流による日立製作所保有分の自己株式の取得により、日立物流の議決権付株式をすべて取得した。

日立物流は2023年4月1日よりロジスティード㈱へと社名を変更する。新社名は、LOGISTICSにExceed、Proceed、Succeed、Speedを融合したもので、ロジスティクスを超えてビジネスを新しい領域に導いていく意思が込められている。なお、同日付けでHTSKホールディングスはロジスティードホールディングス㈱に、HTSKはロジスティードグループ㈱に、それぞれ社名変更する予定。

ロジスティードは、日立物流が築いてきた日本における3PLのリーディングカンパニーというポジションのもと、物流システムの構築から在庫・受発注管理、物流センター運営、工場構内物流作業、輸配送に至るまで、包括的なサプライチェーン・ソリューションを提供しているほか、フォワーディングおよび発着地での3PLを統合し、ワンストップ国際輸送を手掛ける国際物流事業においても強固な事業基盤を有している。